「おせぇ…」



今日はもう12月31日
時間は23時になりそうな時。

仙道は当たり前のように
ユジン宅にいて、こたつに入っている状態

刻々と時間が過ぎていく度に時計を見やる。それを繰り返しても
この家の主、ユジンの帰宅はまだだった



「…チッ」



カチカチ、時計の秒針が動く音だけ居間に流れる。

テレビを見て気を紛らわせようとしたものの、結局頭の中はユジンでいっぱい。テレビなぞ意味成さなくて直ぐにテレビの電源はOFF



「っあー、たっらいまぁあー」

「!、ユジンてめ…っ」



そんな中でガチャリとドアが開き、
彼の声が聞こえたと同時に
仙道は玄関へ直行

そして苛ついてたのか
声を荒げようとした瞬間
それは中断される。



「酒くさ…」

「えへへへー…、せんどーくぅーん…」

「あんた、飲んできたのかい…」



バタリ、とでも言うように
いきなりユジンが仙道の胸中へダイブし、
少しの振動を堪えてそれを受け止めると
吐息から臭うお酒の香り、
眼鏡越しからでも判る顔の赤みを見て、
仙道はため息を付いた。



「はー…、今日大晦日だからってハメ外したの?」

「っだってー、ピンクが『飲め!飲め!』
っていってらし…いいかにゃって」



赤みを覚えた顔のまま、
ふにゃりと笑みを見せられて
仙道は一回唾を飲み込む
そして
「酒弱いの自分が判ってるくせに…」
と小さくこぼした



「せんどーくんっ、おんぶ!
ここさむい!」

「あーハイハイ」



普段とは全く違い
自分に素直に甘えてくるユジンを
目の当たりにして

内心理性を保たせるのに
必死ながらユジンを背に担ぐ。



「…なに?」

「うにゃにゃ…せんどーくん、
らいにぇんもよろしく、ね…」

「…おう」



背中に擽りを感じ
視線は前に向けたまま
ユジンに声掛ければ

舌ったらずながら
そう言ってくれて、
思わずこっちが恥ずかしくなる



「さてユジン…っておい」



もう理性もギリギリ。

ゆっくりベッドにユジンを
下ろしたら「本番」っと
頭にあった仙道を前に
ユジンはもう夢の中。





「…元旦覚えてやがれ」





そんなユジンに
不機嫌MAXな顔でそう言った仙道も、

仕方なくユジンの横で
自分も眠りにつくことを決めた。







あとの祭り
彼が目覚めた後は快楽地獄








………………………
間に合った?
というよりフォロワーさんが
「年越し仙ユジクレクレ」呟いていたので
気が付いてたら書いてました(^O^)

仙ユジ年越し最高!





mae tugi



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