あなたを愛して

愛して愛して

居なければ私には存在価値すらなくなるような

居ないなら私も要らない

あなたを助けて自分が死ぬのは御免だし
自分を助けてあなたが死ぬのも御免だ

生きるなら一緒に生きましょう
死ぬなら一緒に死にましょう

あなたと居る時の自分は好き
あなたがいない自分は大嫌い

一緒に何がしたいというわけでも
何をして欲しいわけでもない

私と居れば良い

でもどれだけ一緒にいても
どれだけ物理的に近くにいても
何か拳ほどの距離を感じてしまう


きっとそれは私とあなたがそれぞれ心を持ってるから

見えないその心が言葉と同じなのかは誰にも分からない

だから不安になる
だから拳ほどの距離を感じる

綺麗な笑顔が好きだけど
綺麗だからふと、作られたもののようにも見えてしまう

でも、心を持っていないあなたなんて魅力ない

「紅子、今日は星がよく見えるから散歩行こ」

「まだ肌寒くね?」

「肩出してるからだよ」

「着替えろって?」

「えーじゃあお風呂入っちゃってよ。ジャージでいいよ30分でここに戻ってきて」

「30分とかシャワーしかあび…
「よーいどん!」


拳ほどの距離を気のせいだと思い込むためには信じるしかない

いつも笑顔で来てくれるのが
信じられることの一つ

不安を感じる暇があったらその分信じたい

地獄に落ちようとも
着いて行くと決めた

サーカスの団長として
1人の人として



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