未知へのススメ
ゲイ×ノンケ
/言葉責め・拘束・玩具


上京してきて三年、はじめのうちは仕事の忙しさから淋しさを紛らわせていたが、ここ最近独り身でいることがつらくなり、かといって破滅的にモテない俺は、インターネットの掲示板でセフレを探していた。

案外簡単に見つかると思われたが思いの外難航し、現実でもモテない、ネットでもモテないとなると自暴自棄になった。溜まる一方で放出されない欲求…

悲しみに暮れていたとき、ある朝いつものように掲示板をチェックすると書き込みがきていて。
唯一の反応だったのにも関わらず、そいつはゲイだった。

しかしモテなすぎて頭が麻痺していたのだろうか、何を血迷ったのか、俺はそいつに返信してしまったのだ。
しかも話はどんどん展開され、ついに今日、都内で会うことになった。
もちろん、目的はあれだ。




「こんにちは、Tくん…だよね?」


待ち合わせ場所で待っていると、スーツ姿の三十代前半のような、見るからに爽やかで紳士っぽい男性から声をかけられた。
サイト内で使っていた名前で呼ばれたためかすぐにはピンとこなかった。
慌てて返答する。


「え、あっ…はい」

「よかった、今日はよろしくね。行こっか」


そう言うとさっそく男は颯爽と歩き始め、俺も急いで後を追った。
デブで不衛生そうな中年オヤジを想像してたが、予想と違う爽やかさに拍子抜けした。
ひとまず安心、って、どっちにしろ俺はゲイに喰われるんだけどね。





男性同士でも大丈夫なホテルがある、とメールのやりとりでも言っていた通り、すんなりとホテルに入ることができた。
これから貞操を失うのか…なにやってんだ俺、と萎えそうにもなるが、思っていた以上に男がイケメンで爽やかだったことと、久しぶりのラブホテルの雰囲気に、平気かも…と思えてきた。


言われた通り家で浣腸を済ませてきたから先にシャワーを浴び、男がシャワーを終えるまで気分を高めるためにもAVを観る。

男がシャワーから出てきて、ベッドへ上がってきた。緊張しているのがわかったのか、少し笑われて恥ずかしくなる。

始めようか、と言うと、男はカバンからおもむろに縄を取り出した。


「えっ、な、縄!?」

「うん、あ、ちょっとだけ縛るね」


良い笑顔で言われると何も返せない。
まぁでも亀甲縛りとかじゃないなら…と思い、指示に従って手を差し出した。

なすがままに腕をしっかり縛られ、そのまま頭上に固定される。なんて悪趣味な…。
よし、と男は準備を終えたようで、またまた爽やかな笑顔を向ける。
これからこの人に貞操奪われるなんて、全然実感わかない。


「そうだ、しちゃダメなこととかある?」

「えっ、ああ…うーんと、…キ、キスはなしで…」

「了解、じゃあ始めるね」


控えめに言ったけど、男はやな顔ひとつしなかった。こういうの言われ慣れてるんだろうか。


さっそく首筋に唇が落とされ、男の生ぬるい舌が這っていく。
男にされるのってどうなんだと思ったけど、目を閉じてれば抵抗ないかも…?

そんなことを考えていると突然乳首をつままれ、ひゃぁっと間抜けな声が出てしまった。
クリクリと両方の乳首を捏ねられ、引っ張ったり押し潰されたりする。
男の唇が首から鎖骨、胸元へと下降し、乳首のまわりをゆっくり舐められる。


「ッん、ん…っは、う」

「声、我慢しなくてもいいのに。そのうち嫌でも出させてあげるけど」


そう言うと男は乳首を口に含み、舌先で小刻みに粒を刺激した。
厚くてザラリとした舌に好き勝手に弄ばれ、男の言った通り思わず声が漏れてしまう。
時折甘く噛まれ、いたわるように優しく吸い上げられると下半身が疼いた。


「あ…ッはぁ、ん…あ、あっ」

「乳首で感じちゃうんだ、ここすごい反応してるよ…」


ぎゅっとペニスを掴まれ、腰が跳ねる。自分でも反応していることに驚いた。
俺、男でもいけんだ…複雑な気持ちだが、先端を手のひらで刺激されてそんな考えも吹き飛んだ。

大きな手がペニスを包み、慣れた手つきでぐちゅぐちゅと扱く。人からそこを触られるのなんて久しぶりで、太ももが微かにピクピク動いてしまう。


「ひゃあっ!う、は…ァッ」

「どう舐められたい?」


えっ、と突然の問いに驚いていると、大きく足を開かれて男はそこへ頭を埋めた。
俺は困惑して、見つめることしかできない。返答を待つ男は、ペニスにふぅっと息を吹きかけた。

どうすればいいかはわからないが、舐められるのなんて何年ぶりかわからないし…
そう思うと興奮して、素直に答えてしまう。


「サオ、ゆっくり舐めて…っ」


わかってはいたが、相当恥ずかしい。
口をついて出た言葉に自分でも顔が熱くなるのがわかる。

そんな俺の目をみながら、男は先走りを舐めとるようにゆっくりとサオに舌を這っていく。あ、と思わず熱い吐息が漏れ、焦らすようなそれに身体が震えた。

時折唇で食み、焦らすように裏筋を舌の腹でなぞられ、それから円を描くようにぐるりと先端を舐めれる。そこが弱い俺は思わず腰が揺れた。


「ん…こっちのほうがいいのかな?」

「や、あ、あっ!」


見抜かれた途端に、熱くて大きな口内へと先端がすっぽりくわえこまれてしまった。
頬の粘膜が敏感な先端を擦り、先走りを啜り上げられ腰が浮いてしまう。
男はそれを見てニヤリと笑うと、がっしり腰を掴んで喉の奥までペニスをくわえこんだ。


「やぁあっ!あっあっあ、ひぅ…ッそれ、あぁんッ!だめ、すぐいっちゃ…ッ」


抵抗もむなしく愛撫はどんどん激しくなる。唾液をたっぷり絡ませて、先走りと一緒に口内でぐちゃぐちゃと舐められる。
それだけでも気持ちいいのに、唇で根本からいっきに扱き上げられて。


「やぁッ!あ、あんンッ…あっあっだめ、だめ…ぇッ!」

「んー?やなの?でもいーっぱいお汁でてきたよ、」


ほら、と言いながら男は口内に先端をすっぽりとくわえ込み、割れ目に舌先をねじこんだ。
クチクチという音とともに痛みに似た強い刺激。


「ひぁああッ!吸っちゃだめ、あんッ!あ、あ、いっちゃ、ふぁあ…っ!」

「ん、いいよ」


じゅるるっと強く吸い上げられ、俺は男の口内に勢いよく射精してしまった。

ピクピクと内腿が震えて、呼吸が合わない。
男が精液を口に含んだまま、俺の腰を掴んで持ち上げる。ぼーっとした頭で何をしているんだろう、と考えていると、尻に何かが滴る感覚。
驚いて見れば、俺の精液が尻の穴にまぶされているではないか。

相当絵面はひどいのに、男がこちらをみて爽やかに笑うから何も言えなくて。
そのまま再びゆっくり舌が近づく。
まさか、と目を見張ると。


「やあぁん…ッ!あ、」


くぷ、と男の舌が穴に入り込んだ。
唾液や精液で濡れそぼったそこは容易く侵入を許し、穴の粘膜をにゅるにゅると舌が擦る。
違和感と新しい刺激に混乱するが、次第にまたペニスが反応し始める。


「どう?気持ちいい?」

「う、んんッ…は、わかんな…ッあ」


答えている最中、男の指が穴の回りを這っているのがわかった。
身構えてしまうが、入り口を優しく押されながらペニスをゆるく扱かれ、途端に力が入らなくなってしまう。

舌が穴から抜かれたと思えばすぐに指がツプリと入る。
多少の痛みはあるものの、唾液や精液のおかげかやはり痛みはあまりない。


「ん、ん…っあ、あぁんっ…」


次第に解すような動きから、捩じ込んで内壁を無理矢理押し広げるような動きへと変わってくる。
ゆっくりだったのもだんだんリズミカルな速さになり、強弱をつけて巧みに刺激を与えられていく。


「ひゃ、あ、…はぁんッ!」


指がクンッとある場所を掠めて、大袈裟なほどに身体が跳ね上がった。
男は少し笑うと、動き回る腰を掴み固定して小刻みにそこを刺激し始める。


「ここ気持ちいい…?」

「や、あぁっ!あっあっ、きもち、ぃ…ッんあぁ!」


耳元で低く囁かれ、そのままちゅぷちゅぷ舌を出し入れされる。
その間にも指は増え、ぐりっと回転したかと思うと激しく出し入れされて。





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