「ん、っくゥ…ッは、あ、んっ」
「は…ほら、ちゃんと背中でドア押さえてないと誰か入ってきちゃうよ?」
「うるさい!く、そ…ッあ!」
部室にぴちゃぴちゃという水音が響く。あの提案にのらされ、扉を背に立たされたかと思えば東はそのまましゃがみこみ、俺の股間を寛げると突然自身を舐め始めたのだ。
ぴちゃぴちゃという水音が部室内に響いて、初めて与えられる舌の感覚にただただ足が震えた。
「ひぃ、あっ…んンッ、ふ…!」
「どう?気持ちいいでしょ」
「なにが、ッ、はあぁんっ!」
否定する前に先端を舌先でグリッとえぐられる。
ぐぽっと先端だけをくわえこまれ、そのまま割れ目を小刻みに擦りあげられる。強すぎる刺激に足がガクガクし、前のめりになりそうになるのを必死でこらえる。
ちゅうっ、じゅぷじゅぷ、じゅるるっ!
「や、やぁあっ!あ、ひあぁッ…ん、やだ、それやめ…ッ」
「かーわいい声…弥生ちゃんってオナニーするときもそういう声出すの?」
「っ!ん、ぐ、ふぅウン…っ」
とっさに口を押さえたが、すぐにその手を阻まれ扉にきつく押さえつけられる。
「だーめ。声聞かせてよ…超興奮する」
ね?と言って東は舌なめずりすると、また自身への愛撫を再開した。
ぐじゅるっ!
「ンアァッ!あっ、あぁっ…も、それ、や、らってぇ…ひあぁんっ!」
「どれ?どうされんのがやなの?」
「あっあっ!んあぁう…あ、先っぽ、えぐって吸うの、いやっ、あ、あ、あ、あ!!それ、それっあっ、やぁあんっ!!」
嫌だと言ったのに、言った瞬間尖らせた舌が割れ目をちゅくちゅく擦り回して、溢れ出た汁を音をたてながら激しく吸い上げられた。
弱いところばかりを集中的に攻め立てられ、目の前がチカチカする。快感から逃れようと腰をずらそうとしても、東に腰ごと掴まれていて動けない。
「やだぁっ!あん、だめって、言ったのにぃ…っあ!うぁ、あっあっ、ひあぁあ…ッ」
「ん…弥生ちゃんってさー…真面目だけどバカだよね」
ふ、と笑って、また股間にむしゃぶりつく。激しく頭を上下させて、今度は先端だけじゃなく根本からいっきに吸い上げられ、唇全体でしごかれる。
じゅぽっ!ちゅくちゅく、じゅるるっ!
「あぁああっ!!だめ、ひぃンッ…!いや、ァっ!そんな、吸ったら、も、あっあっ!ンアァあッ!!」
じゅるるっと強く吸い上げられた瞬間、身体中を鋭い快感がかけめぐって東の口の中で弾けた。
最後の一滴までちゅうちゅうと舐め吸われ、足が痙攣して立っていられなくなる。
「っは、ぁ…う」
座り込んだ俺の頭を東がそっとなでて、そのまま上を向かされる。
ぼうっとした目で見れば東の顔が近づいてきて。
「イっちゃったね」
「…っ!」
快感で頭がぼんやりしていたが、その言葉でようやく我に帰る。
そして、東なんかの誘いにのったこと、真剣な勝負ではない契りをかわしたこと、全てが頭をかけめぐって、同時にひどい罪悪感にさいなまれた。
俺は何をしてるんだ、なんのために今まで練習してきたんだ。
大好きな陸上を裏切った。
「あーあー泣かないで弥生ちゃん、ごめんって。」
「ひ、っく、う…泣いて、ないっ!」
「でもイッちゃったから…俺の言うこと聞くしかないね」
「っ、や…」
俺の両足を開いて、東の手が股間より下へのびる。
まさか、と思う前に後ろの蕾をなぞられて、血の気が引いていく。
「やめ…っ、何考えてんだよ!」
「だめだって。約束したでしょ?ルールはきちんと守らなきゃ、ね?これスポーツ精神でしょ」
部活を無断で休みまくってるお前が言うな!と思いつつ、スポーツマンシップという言葉が頭をかすめ、抵抗しようにもできなくなった。
それをよくして、東の手が遠慮なく穴のまわりをほぐしていく。
よくわからないもどかしい刺激に顔をしかめる。
瞬間、指の先がツプッと入った。
「いっ…!」
突然の刺激と痛みで大げさなほど体が跳ね上がる。
「痛い?けどちょっと我慢してねー」
「っく、そ野郎…!ふぁ、あ!」
鳥肌がとまらなくて、体が強張るのがわかる。震えても嫌だといっても東は楽しそうに俺を見るだけだし、遠慮なしに指もどんどん入ってくる。
ぐねぐね指が出たり入ったり、始めは不快だった感覚も、奥を探るような指の動きに体が反応してしまい、
「や、あぁんっ…なんか、おかし…ッ」
すぐ下半身が熱をおびはじめた。
指で内壁を擦られるたび自身が疼いて、今さっき出したばかりなのにまた上を向いてしまう。
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