下忍になるまでの話
サクラ転生主
サスケにキャーキャー言わないけど
普通に恋に落ちる話


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まさか自分が忍者になるとは、私自身思いもしなかった。
私は一般家庭に生まれ、ごく ごく普通に育ったのだけど友達が忍者アカデミーに入学すると聞いて私も誘われるがままに入学。
前世の記憶がある私にとっては忍者って何?なに時代?と思っていましたが、生憎此処は忍びの里。さすがにもう慣れてきていたところです。

それから月日はたち、チャクラの使い方や体術等忍びとしてのスキルを磨いてきた。中でも好きなのは座学だった。昔から勉強は嫌いじゃなかった私は新しい知識をどんどん身に着けていった。担任のイルカ先生もほめてくれた。う、嬉しくなんかないんだからねっ!…ごめんなさい。今のツンデレには意味はありません。

クラスでは友達もたくさんでき、特に仲のいい山中いのちゃんは姉御肌で、私を妹のように思っていると言ってくれた。あれ……精神年齢私の方が上……。まあ、細かいことは気にしないことにしましょう。

そんな我が友人を含め、女子のほぼ全員が夢中になっている男の子がいる。

「きゃあああああ!サスケくぅん!!」

そう、うちはサスケ君です。容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群、それでいて同い年の男の子たちとは違い落ち着きがあるクールな性格。これだけのスキルがあれば女子たちがほっとくわけもなく、手裏剣の授業や体術の授業では黄色い声援が飛び交う。
そんな女子たちから一歩下がって眺めている私は少し浮いていただろう。いつも気を使ってシカマルやチョウジが話しかけてくれていた。

いや、だってね。精神年齢がババアな私にとって、まだまだ少年である男の子をみてキャアアと言えるはずもない。どちらかというと性格ジジイなシカマルの方が好感が持てる。……なによシカマル睨まないでよ。貶してないよほめてるんだよ。

と、このような具合でうちはサスケ君とはほぼ関わらず日常を送り、あっという間に卒業して下忍となった。
そして、そのまったく関わってこなかったサスケ君と、同じ班になってしまった。(と、ナルトも)
私の人生オワタ。いのに殺されてしまう。

「あんたサスケ君に興味持ってない数少ない女子だから逆に安心したわ」


ほっ。取りあえず友人に殺されるルートは回避できた。


私がサスケ君を好きになることはありえないから存分に安心してくれたまえ、親友よ。






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