初恋ドロップ


あれは何年前の事だったのだろうか。


「私ね、大きくなったら初恋の人のお嫁さんになるんだー!」


「それは誰のこと?」


「えへへーっ、なーいしょ!」


私はいつから好きだったんだろう。
彼の事。


今でも、好きなことに変わりはない。

気が付けば、目で追ってる。


例えば、今日は石を348こ拾っていたとか、今日の火おこしにかかった時間は35秒だとか、珍しいキノコを見つけて嬉しそうにしていた(後で調べたら毒キノコの一種だった)とか。


ああ、思ったよりも私は彼を見ている。


こんなにも彼のことを細かく覚えてるなんて、私はどれだけ彼に夢中になっているんだろうか。


「……どうなさいました?」


こちらを見て微笑む彼に笑みを返して


「……フレデリクはすごいなーって思って!」


「いえ、これはリズ様やクロム様のために行っているものですから。」


いつも忠義を尽くしてくれて

ありがとうって

いくら言っても足りなくて

それと同時に

やっぱり、好きだなって。


淡く甘く、長い間煮詰められてきた恋のドロップスは、口に入れればとろけてしまう。
胸焼けしそうな甘さと、確かな彼への恋心。


想いが実るのは、あと少し。


──*──*──*──*──*──*──

お久しぶりです、ころんです。
生きてます。

しばらく友人に覚醒を貸し出していたので更新が止まってましたが、復活します。

といっても、受験生なので本格再開は2月からになります。

今回はフレリズ
この2人も好きです('-'*)


  
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