逆襲
※自慰ネタです。R18。
一体どうしてこんな展開になってしまったのだろうか。
「……っ、は…」
ベッドの上に座って、手を上から下にスライドさせて、その気持ちよさにふるっと身を震わせる。
「イきそう……?」
そんな僕をじっと見つめる千晴さん。
千晴さんは何もせずに床に座っている。
「……っ、…」
彼女の前でこんな姿を見せるなんて、最大の屈辱だ。
だけどもう…情けないけど止められない。出したい、もどかしい。
…それは数十分前に遡る。
僕だって高1男子だし、自慰をするのは当たり前だ。
学校から帰ってきて、千晴さんのことを考えているとどうしようもなくなり自慰を始めた、まさにその時。
その瞬間に、千晴さんが部屋に入ってきた。
千晴さんは僕の部屋にいきなり入り僕を驚かせたかったらしい。
見られた…!と絶望的な思いになったが、千晴さんは、
「続きが見たい」
と言ったのだ。
そうして現在に至る。
「……う…っ、はァ……」
千晴さんに見られているからだろうか…いつもよりも─────。
「…可愛い」
千晴さんはイきそうなのを我慢する僕を見て、そう言った。
どこに自慰をする男が可愛いと言う女性がいるのだろうか。
「ね、いつもソレする時…おかずは私?」
「…」
いつもどころか今もだ。
チラッと短いスカートから見える千晴さんの白い綺麗な足を見て、ソレはかたさを増す。
「君は他の女性を考えて僕に自慰をしてほしいんですか…?」
乱れた息の中、そう小さな声で言った。千晴さんはそれに対してくすっと笑う。
「私なんだ?」
恥ずかしくて不覚にも顔が熱くなり、千晴さんから目をそらした。
すると千晴さんは、立ち上がってブレザーとカーディガンをその場に脱ぎ捨てた。
「何……してんですか」
「テツヤが抜けるようにと思って」
そして千晴さんはシャツのボタンを2つほど開ける。そして僕を見てまたくすっと笑った。
「いいよおかずにして」
「…っ、…」
「可愛い」
情けないが千晴さんの胸元から目が離れなかった。
とりあえず今は出したくて、手の動きを早くさせる。
「…は………ぁ…っ、」
止まらない手に、もう射精寸前で体がびくっと跳ねた。
そんな僕をじっと見つめる千晴さんが目に入り、思わず手の動きが遅くなる。
やっぱり無理だ。
こんな、人の前で。ましてや彼女の前で。
内心出したくてたまらない。けど、僅かな理性が手を止めた。
「なんで?私じゃ抜けない?」
「いいえ、そういうことでは…」
「テツヤが自分でして出すところが見てみたい」
真顔でそんなことをさらっと言われた。
そしたら千晴さんは、じゃあいいか…と小声で言いながら僕のところへ近づいてきた。
そして急に強い力で肩を押されて、そのまま押し倒される。
「……なにすんですか」
「いつものお返し」
千晴さんは怪しく笑う。
「普通逆では?」
「…ん、テツヤ汗かいてる」
「…………」
スッとおでこに手を置かれて、そう言われた。
イきそうなのを我慢して体が火照っていたんだ、汗ぐらいかく。
ふと千晴さんから視線をそらすと、
千晴さんはさっきシャツのボタンを開けていたので谷間がはっきり目に入った。
狙ったな、と思いながら慌ててそこから目をそらす。
…………やばい。
「…どいてくれませんか」
「嫌だ」
…こうしている間も、情けないが僕の下半身は露になっているんだ。
「押し倒される男の身にも───っ!!」
千晴さんは僕の言葉を遮るように、僕の性器をぎゅっと握った。
不覚にもビクッと体が跳ねる。
「ま、待って下さい、何を……」
そして千晴さんはその手を上下にスライドさせた。
「……っ…!」
「出したいんでしょう?」
千晴さんは怪しく笑いながらそう言った。
「どえすですか…っ…」
「違うよ、いつもの仕返し」
千晴さんの手はどんどん早くなっていき、僕の息はどんどん荒くなっていく。
細くて少し冷たい指。なのに自分の手でするよりも、断然気持ちいい。
「……は…!」
やばい、と感じた僕は手の甲で口を抑えて、千晴さんから顔を背けた。
「出る……っ!」
乱れる吐息の中、僕は千晴さんの手の中へ白濁を吐き出した。
「は……はぁ…っ」
「きもちよかった?」
そう言う千晴さんを軽く睨んで、そばにあったティッシュを手渡す。
手の中に射精してしまったことに、すみません、と小さく謝った。
きっともう、自分の手じゃ満足できない…。
≪END≫
攻め攻めしてるテツヤさんばかりを書いていたので、たまにはこう・・・攻められるテツヤさんも書きたいな、と、思、ったん、です・・・。
テツヤさんの喘ぎ声自分で書いてて超興奮しました。
なのでまた攻められてるテツヤさん書きます。