君の手

『隆也の手っておっきーねぇ…』


まじまじと俺の手をみる***
さすが、キャッチャーの手だねってへらって笑いやがった

そのまま俺の手を掴み、自分の頭の上に置き動かしている

「何してんだ??」

『最近、隆也ってば私の頭叩いてばっかで凹んでないか確認してるの』

「俺が叩く原因は誰のせいだ」

ってか、自分の手ですればいいだろっと思ったが
いちいちそんなこと言うのも面倒くさい


どれくらいそうしていただろう
ふと***の顔を見ると笑顔で、不思議な顔をしていたら
そんな俺に気づいたらしい

『隆也に撫でられるのすきー
なんか安心する…』

いつのまに、探すことから撫でることに変わっていたらしい


そんな***に笑いがこみあげてきて

俺が笑ってると
どうしたー??と聞いてくるからさらに笑ってしまった

「よし、次から一撫で100円な」

『お金とるの!?』

***が財布をとりだして難しい顔をするから
また笑みがこぼれてきた

君の手

(嘘に決まってんだろ)
(えッッ!?)





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