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『さゆりです。
みんなお誕生日おめでとう!実は私、アニメが遅れて放送された地方民だから、去年メッセージ送れなかったんだよね。だから今年はちゃんとお祝い出来て嬉しいな!

せっかくみんながこのお手紙を読んでくれるって聞いたので、1人ずつメッセージ送るね。

まずおそ松は、裏表がなくて欲望に素直なところがいいよね。裏表がないから、ワガママでも結局許しちゃうところあると思うな。そういうところ可愛くて大好きだな。

カラ松は包容力が凄まじいよね。どんなに痛がられても、サングラス壊されても怒らないところ本当に凄い長所だよ。女の子は感情的になりやすいからカラ松のこういうところ、助かるしきっと惚れちゃうんじゃないかな。私も大好き!

チョロ松は、周りにファッション就活って言われてるけど、行動しようと思ってるだけでも六つ子の中で考えたら立派だよね。私ならあんな人をダメにするクッション並の松野家の心地よさに負けちゃうと思うもん。努力出来る人って私大好きだな!

一松は、素直になれないだけで優しいよね。一松が緊張しちゃうのは相手が不愉快に思ってないか、常に考えてしまうからな気がするなぁ。それって他人を思いやれる優しい人ってことだよ!大丈夫!貴方が自分をゴミだと信じて疑わなくても、私はあなたをゴミと思ったこと一度もないよ。むしろ大好き!

十四松は、かっこいいよね!普通人を括り付けたバットを力いっぱい振れないよ!それに力持ちってだけでグッとくるのに、自分とは何かなんて哲学を考える思慮深さも持ち合わせてるなんて、カッコ良すぎ!大好きだよ!

トド松は、可愛い系で普段周りと接しているのに、山登りとか将棋とか女の子受けしない趣味なところがいいよね。富士山1人で登っちゃうし、そういう部分にトド松の男らしさを感じてドキドキするなぁ。ギャップってやつ?インスタで可愛く写ってる男の子が真剣に山道に挑んでる姿見たら、女の子はコロって好きになる可能性あると思うよ!なんたって私がトド松のこと大好きだからね!

まぁ長々書いたけど、私は童貞な6人が一番好きだから、いつまでも童貞のままでいてね。童貞であることが6人の最大の魅力だよ。間違いない!童貞でいるためには資金は少ないほうがいいから、プレゼントは1人千円にしておくね。

幸福な魔法使いになれる日を心から楽しみしています!』

「え〜何これすっごい嬉しいんだけど!初めて僕個人にもメッセージもらえたよ!写真撮っとこ〜!僕の部分だけ!」
「思ったこと言っていい?プレゼント一人千円って書いてあんだけどさ、金同封されてなかったんだけど」
「二言目で台無しにしてんじゃねーよ!いいだろこんだけメッセージもらえたんだから!」
「おそ松兄さんの欲望に素直なところが好きらしいから、こんなのでも別にいいんじゃないの?」
「そーそー!こうやって金に目がないとこも好きって言ってくれてんだって!分かってないねぇチョロ松〜」
「全っ然解せないけどね」
「ハッ、また一人カラ松ガールを虜にしてしまったようだな…!そう俺はキングオブ包容力カラ松!待ってろカラ松ガールズフィーチャリングさゆり!この包容力でお前を包みに…行くぜ?」
「ねえカラ松兄さんキモいから住所探すのやめてキモいから」
「それにしても嬉しいなあ、僕が努力してるって分かる人には分かるんだよ。六つ子の中で一番マシってのも、普段から見てれば伝わっちゃうよね〜やっぱり」
「も〜、無駄にライジングさせちゃうからチョロ松兄さんは誉めなくたっていいのに。で、あれ?このメッセージ一番聞かせたい一松兄さんと十四松兄さんは?」
「なんか十四松が張り切っちゃって、外に素振りしに行った。一松を」
「あー…」
「はっ!?てかよく見たら童貞のままでいいとか言われてない!?」
「お帰りライジング松兄さん」
「いやいやいや童貞捨てたいんだけどね俺ら!え、もしかして童貞捨てさせないためにお金入れなかったの?やっぱやーめたって思っちゃったの!?」
「童貞って負のステータスだからね!?どんだけ僕が立派で真面目で努力家だろうが童貞ってだけで一気にぶち壊されんだから!」
「あーまだライジング中だった」
「やだやだや〜〜だ〜〜〜童貞捨てさせてくんなきゃやだやだやだ〜〜〜!!」
「…おそ松?それまさか俺の真似…?フッ、リスペクトという訳か…!」
「ほんとにこんな奴らでいいのかなさゆりちゃんは。ま、僕は現状維持でOKってことだよね〜!これは後で一松兄さん達にも見せるとして、僕宛のないかな〜…ってげっ、これも一松兄さん宛じゃん」

『一松様
マンションを買い取り、全室にお猫様達に住んでいただきたいと思います。一松様も、是非ご検討をっ!!』

「また一松!?俺は!?俺養いたいって子いないの!?十四松ー!素振りしてねーで探してって!」
「何なのこの一松兄さん人気…?別の一松って名前のキャラクターとみんな勘違いしてない?」
「『ご検討を』って一松も住めってこと?それとも共同経営のお誘い?こういう仕事もあるよっていう紹介なのかな?」
「どうでもいい〜。てかあいつ経営できんの?前一人だけ班長やってたけど」
「猫が住人なら大丈夫なんじゃない?対人よりはスムーズにコミュニケーション取れそう」
「確かにな」
「マッスルマッスル!ハッスルハッスル!」
「……ぜぇ……うぇ……死ぬ……」
「あ、お帰り。ちょうど一松宛の手紙読んでたとこだよ」
「うぅ……あ?猫マンション…?いいねぇ…天国だね」
「一松兄さん的にはこの『ご検討を』ってどういう意味だと思う?」
「ええ?…猫しか入居出来ないから猫転換手術勧められてる」
「あ、俺もそれしよう、猫転換。んで死ぬまで養ってもらおう」
「プライドの欠片も無い…次読むよ」






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