闇鍋にはご注意を


沖「師走だねー」


平「師走だなー」


土「…………」


沖「寒くなってきたねー」


平「ああ、…つまり!」


沖 平「「師走だ、冬だ、闇鍋だー!!!!」」


土「なんでだよ!」


沖「えー。冬と言ったら鍋でしょ、鍋!」


平「たまには皆でパーっと飯食おうぜ、土方さん!」


土「いつも賑やかだろうが、お前らは」


原「まあまあ、そこは置いとけよ土方さん」


斎「俺は副長の隣で食せるのならば、何でも構いません!!」


土「んじゃ、トリカブトでも食っててくれ、頼むから」


平「土方さんそれ猛毒!!!」


斎「今流行りのツンデレですね副長!」


平「え、えらく前向き…だ、ね」


沖「あはは、もう前向き通り越してウザイ領域に達したね」


土「そう思うんならなんとかしやがれ」


沖「面白いからやだ」


土「総司ぃいいぃいいぃいいい!!」


原「さーて、具材はこんなもんか?」


平「なんで左之さんこの状況下で普通に鍋してんの!?てか、超うまそう!!!」


沖「ちょ、美味しそうじゃ意味無いでしょー?闇鍋なんだから」


土「いや、普通に食えよ」


沖「って訳で。これ入れよっか」


土「!ってそれ俺の句集じゃねえか!!」


沖「はーい、左之さんこれも投入してー」


原「おー」


土「ばっ、入れんな馬鹿野郎っ!つうか原田も"おー"じゃねぇんだよ!!」


平「うわあ…間一髪、だな」


沖「………っち」


土「おいこらちっと表出ろや総司」


沖「嫌ですよ寒い」


土「ざけんな、また句集盗み出しやがっ、」


平「あ、左之さんこれも入れてー」


原「おー」


土「お前ら普通に鍋してんじゃねえよ!そして藤堂、鍋にみたらし団子入れんじゃねえ!!!」


平「え……っ!」


土「なんだその心外そうな顔は」


平「だってこの団子旨いよ!?鍋に入れたらもっと旨くなるかもだぜ!?」


沖「確実にならないねー」


土「馬鹿だろお前」


平「、!(´;ω;`)」


『おやおや、鍋ですか?ならばこれも入れて頂けますか?』


原「おー」



じゃぼじゃぼっ(何か液体の音)


、ぼごんっ!(何か小さな爆発音)



土「………、え?」


山南『おやおや、元気が良いですねぇ』


(((何入れやがったぁああぁあああぁああ)))


土「どっから湧いて出やがったアンタ!」


平「てか今確実にやばい音したよね!?」


山『そんな事はありませんよ?さあ、このお汁を、ドウゾ?』


沖「、あー。僕まだ死にたくないから、逃げるね!」


土「ちょ、てめっ、待ちやがれ総司!句集返しやがれっ!!!」


ドタドタドタ、


平「え、ちょっ!」


斎「お待ち下さい、副長おー!!」


山『さあっ!』


平「ちょ、ま!左之さん助けてぇえええ!!」


原「おー」


平「聞いて無いよね俺の話!さっきからそれしか言ってないよね!助ける気無いよね!!」


原「おー」


平「人でなしぃいぃいいい!!」


山『さあ、躊躇わずに一気にどうぞ』


平「待って山南さん落ち着いて話し合お…、ぎゃぁああぁあああぁああ」






闇鍋にはご注意を



(、なんか今藤堂の叫び声聞こえなかったか?)
(えー、気のせいじゃないですかー?)
(んな訳…、聞こえたよな、斎藤)
(いえ、全く《平助め、副長との逢瀬の邪魔をするとは…小癪な》)

(本音駄々漏れだぞ、お前)

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