｢僕は永遠をつくる｣
ううん、リドルには無理だよ。
確かにリドルは頭もよくて、
秀才で天才で頭も切れて、
けど、誰にも永遠なんてもの
作れるはずはないんだよ。
｢違う。作り出すんだ。｣
リドルは前からいろんな
魔法を生み出すの、
得意だったよね。けど、
そんなのなんの役にも
たたないよ。
永遠は誰かのものであって、
誰かのものじゃないんだから。
｢言ってる意味がわからないよ｣
リドル、私はただあなたに
幸せになってもらいたいだけなの。
騙されないで。強くあって。
私はもうあなたの側には
いられないけど、
見守ることはできるから。
｢なんで、だよ。｣
永遠があったら、側に
いれたかな。けど、残酷だよね。
ねぇ、リドル
｢…｣
永遠なんでいらないから、
ただ、あなたが私を
見ていてくれるだけで
それだけで、いいから
あぁ、リドル、
私のリドル。もう泣かないで。
｢僕は、泣いてなんか｣
その温もりを私はもう
感じることはできないけれど
その手を握り返してあげることも
なにもできないけれど。
私はずっとあなたの味方よ。
｢僕は、君がいないな、ら｣
リドル、あいしてる。
またねなんてないの。
さようなら、リドル
｢君がいないなら、僕は｣
こんな世界壊してやる。
20150830