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2020/03/11 



影のかたちが薔薇みたい
足先からどうぞ呪われて
錆びたナイフじゃ美しくなれないでしょ
青い血液でしたためます
どちらの星からひかり光って死ぬかしら

2020/03/11 



わたしの肺をこの色にしたのはおまえだ
できるんだったらケーキでも切りたいよ
地獄の修羅道あぐらを掻いて待ってるぜ
吐いた煙で雨を降らせて花でも咲かそう
おれの正しさで朝日が昇るさまが見たい

2020/02/15 



こころの在り処がようやく分かった
つぼみのままではいられない朝陽が昇る
花だって夜明けには泣いているでしょう
咲けなくたってすべてほんとうだったから
きっと、たぶん、もうだいじょうぶ
親愛なるあなたへ

たましい千切っていま息吸って
夜明けごときが救えるものか
だってずっとわたしが根っこだったでしょう
硝子細工みたいなほんもの撫でるわ
塩水はからだに悪いのだから
燃やした手紙のすみで笑って

2020/02/15 



星すらその目に宿すのだろうな
あの灯を飼っているくせに
流れ星って鳥の尾っぽみたいだね
どうしたって明日があるから
消えてはいない溶けただけ
ぼくらきっと光の名前を知っている

弦を弾けば花と歌える
その手のひらから呼ばれる命に
はてなくやさしいだけのうた
テール・メトロノーム・テイル
どうか笑って聴いていて

2020/02/15 



咲いたらいいと願うばかりの
じょうろの中の種も芽吹くか
きみが踊るところに架かる虹なら
どうぶつさん、冬が来たから少し眠ろう
花といっしょに生まれてきたもの

孤独はきみを染め上げる白
足あとがあれば見付けられるね
ゆめうつつとストロベリージャム
ものさしでは測りえないまなざし
ここはしづかな生命のにわ

2020/02/15 



エイエンキレイ、なんて
傷付かないと忘れちゃうかな
小瓶に詰めたよビー玉みたいに光るから
きみだけに見える明日だった、ずっと
夜明けの意図
わたし海じゃないから変わっちゃうよ
エンエンキライ、なんてね

じゃあまた明日

2020/02/15 



預けて手懐けて名を憑けて
花瓶と詩集
たとえば好きな一節に線を引くような
息をしたまま溺れて眠る

すべて開いていた窓のせい

2020/02/15 



ずるい女とひどい大人

まぼろしみたいに愛するだなんて
水を飲むようにどうしようもない
あなたも永遠に見つめ続けるのでしょう
世界一おいしい闇鍋っていうのはいかが?

2020/02/15 



ラムネアンドフラペチーノ
雨が降ったね虹が出るかな
ヒールスニーカーってまるであたしたち
約束なくてもだいじょうぶ
いつでも、どこでも、わたしが誰でも

マシュマロココアとアップルパイ
瞬くまえから聴こえてる
ことばを追うまなざし
いろんな色の春がうたう
いつでも、どこでも、あなたが誰でも

2020/02/15 



陽、いつからそこに
正しい瞳
はじめに目にした真裏から
孤独のわけは地上になく
引き換えの未来
きみを切り抜けた心臓は
旅と呼ぶには短い距離
ならば勇気の散歩道
老いぼれた花束
たとえば逸らせぬ極彩色
洩れた声から体温になる
まじないを解く
歌い出せば溶けない魔法
途方に暮れるほど光
夜が美しく明けるため
これから磨り減る靴底にて
きっと此処はまばゆい荒野

命をはじめた素足なら
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