幸せだと思える時間



《私の寄り道はもう終わった。後は北を目指すのみ。雪原の向こうに待っている約束の地》

セフィロスは、そう言っていた。

だからあたしたちは忘らるる都を抜け、更に北を目指した。
…セフィロスを止めるために。





「さむ…」





忘らるる都の洞窟を抜けると、頬にキン…とした冷たさを感じた。

それを少しでもそれを和らげようとして、あたしはいつも皆に掴まれるフードを被った。
…まあそこまで効果はないんだけど、仕方ない…。

だって、それもそのはず。なぜってそこは雪原だったから。
一面の雪景色。これこそまさに銀・世・界!

あああ、寒い寒い寒い…っ。

ぎゅっ、とフードを押さえてシャクシャクと雪を踏みしめていく。
でもそうやって歩いてたら急に…ずぼっ!とブーツが埋まってしまった。





「ふぐおう!?」





びっくりして間抜けな声が出て、そのままつんのめりそうになった。

ぎゃあ!?
雪に顔面ダイブの危機!?うそん!?

そんな危機に陥ったあたしの目の前にちょうどよく現れた一本の棒…というか槍があった。





「何やってんだ、オメーはよ」

「お、おお…!シド…!」






咄嗟にがしっ、と掴んだ先を見たらそれを差し出してくれているのはシドだった。

なんか呆れ顔されてる。
でもあたし的には感謝の気持ちで一杯だった。

な、ナイス!ナイスだよ、シド…!





「へっ…わりと元気になったみてーじゃねえか」

「え?」





シドは腕を引っ張って、雪に埋まってしまった足を引っこ抜くのを手伝ってくれた。
バランスを立て直しながらそう言われて少しきょとんとしたけど、でもあたしはすぐに頷いて見せた。





「うん。泣いてるだけじゃ何も変わらないしね。出来る事、ちゃんとしようと思って」

「いい心がけじゃねえか。俺の目に狂いは無かったな。やっぱオメーのこと気にいったぜ」





シドは、バシンとあたしの肩を叩いて先に進んでいった。

そう、昨日は…元気になったと言われても仕方ないくらい…すっごく泣いた。
どれくらい泣いたのか全然わからない。それくらい長く。

…クラウドはそれにずっと付き合ってくれた。
ずっとずっと背中を撫でて、話を聞いてくれた。

しかし…今思い出すと、うーん…だな。
ちょっと申し訳ない…。

だって本当何時間泣いたんだよ、て感じなんだもん。

ていうか…あの時はそこまでっていうか、いや驚いたけどそれどころじゃ無かったっていうか…。
でもこう今改めて落ち着いて思うとなんか…さ…。





「……。」





己の掌を見つめた。
そしてそのままきゅう…と抱き締める。

思い出す、あったかい…あの腕。

……あたし、あたし…。
あたしクラウドに抱きしめてもらった…!!!





「…っ!!!」





かっ、と顔が熱くなった。

やばい、寒いの万歳!…じゃないわ馬鹿!
…うわあああああああああ!!!!

て、い、いやいや…、目の前で泣いちゃったし…!
慰めてくれただけなんだけど。ていうかあやされた…?

…いやいや、でもでもこっち的には大事件ですよ…!

ちょっ…どうしよう!?
つーかエアリスどっかで見てないよね!?
なんかニヤついてそうでならないんですけど…!





「…ユフィ、ナマエのアレ…何かな」

「病気じゃん?」





色々突破して悶えてたあたしの後姿を見てレッドXIIIとユフィがそんな失礼な会話をしていた事に気付いたのはそれからしばらく経ってからだった。

…まあ、なにはともあれ…あの事件から一夜置いて。
皆もそれぞれ気持ちの整理をつけて、誰一人、悲しみに足を止めることなく進んでる。

それはとっても心強い事、だった。

…そうして進み続けると、あたしたちは最北の集落アイシクルロッジと言う場所に辿り着いた。





「セフィロスは北に向かったと言うなら…、ここが恐らく最後の町だな。この先に待つのはセフィロスだけだ」

「じゃあ、ここで装備やアイテムは整えて行かないといけないわね」

「とりあえず厚手の上着買おうぜ!このままじゃ凍えちまうぜ!」





地図を確認しながらクラウドとティファ、バレットがそう相談しているのが聞こえた。

…最後の町、か。

見渡すと、屋根の上に積もった雪を掻いてるおじさん。
ソリで雪の上を滑ってる子供たち。あ…ちょっと楽しそう、なんて思ったのは内緒。

でもそれはなかなか物珍しい光景だった。
だってあたし雪を見たのも実のところ初めてだったし。

…約束の地ってのは、これより先。
全然、人の寄りつかない場所にあるのか。

エアリスもどんな場所かはわからないって言ってたけど…。
でもここが一番近い村なら、誰か知ってたりしないんだろうか?

顎に手を当て、考える。
うーん…真面目に情報集めでもしてるか…?

そう思ったその時、ぴゅうっと冷たい風が吹いた。





「…うっ…!」





ブルッと体が震えて体をぎゅっと押さえた。

さ、寒む…!
どっか入りたい…!ていうか入ろう…!

防寒と情報収集。
思いつくままに、あたしは近くのお家を覗いてみる事にした。





「ごめんくださーい」





ノックしてみる。でも返事は無い。
何気なく取っ手に手を掛ければ、カチャ…と扉が開いた。





「…あれ?留守?」





中を確かめてみると、やっぱり誰もいなかった。
というかちょっと埃っぽい。…空き家?

だけどせっかくだし特に何を期待するわけでもなかったけど、何となくそのままお邪魔してみることにした。

そもそも寒いし。それをしのぎたかった。





「えーと、うーん…これ、ビデオ?」





やっぱりそこには何かあるわけじゃなかった。

あえて目をとまったものと言えばビデオがあった。

でも埃かぶってるし…。
置き去りにされてそのままって感じのだけど。

あたしはそれを手にとって、ふうっ…と埃を払った。

すると埃が舞ったちょうどその瞬間、カチャ…と扉が開く音がした。





「え?あ…」

「…ナマエ」





反射的に扉の方に目を向ければ、立っていたのは金髪のおにーさん。





「クラウド」





知った姿に、あたしは「よっ」と手を上げた。





「どしたの?」

「それはこっちの台詞だ。俺は…ナマエがここに入って行くのが見えたから」





クラウドは寒風が入ってこない様に早々に扉を閉めた。

中はやっぱそういう造りになってるのか、外に比べるとだいぶマシ。
なのに開けっ放しにしたら意味ないしね。

クラウドはしっかり閉まったのを確認するとこっちの方に歩み寄ってきた。





「どうしたんだ?何かあったのか?」

「ううん。ボスのお役に立とうと情報収集でもしようと思って」

「…相変わらずだな」

「ふははっ!…ま、御覧の通りだーれもいなかったんだけどね。あったのはコレくらい」





手にしていたビデオを置きながら、へへっと笑った。
クラウドはそんなお気楽な様子に呆れてか、それとも相変わらずだとでも思ったのか息をついてた。

まあ、そんな態度には慣れっこだし。
だから気にせず、他には何か無いかなーとまた辺りをキョロっと見渡してみる。

でもその時…なぜか引き続き、横から青い目の視線を感じた。

…え、ええと…。
なんか、困惑した。

いやいや、そんなに見つめられるのは、慣れてないっすよ…?
なんて、若干戸惑ったけど不思議は不思議。

あたしは意を決して、クラウドをちらっと見た。





「な、なに、クラウド?あたしの顔、どっか変?」

「えっ、あ…いや…」

「…?」





若干ドキドキしながらも平常心を保って尋ねる。
するとハッと慌てた様子を見せたのはクラウドの方だった。

な、なんなんだ…?
あたしは不思議に首を傾げた。





「…なーに?」

「いや…昨日のこと、」

「昨日…?」





あたしは首を傾げたままだった。
だってクラウドの意図がわからなかったし。

クラウドは少しだけ言いにくそうに…でも思い切ったように、的を得て口を開いた。





「…その、急に…悪かった」

「へ?」

「だから…、…抱きしめたり…して」

「…は…?!」





言われた言葉にすっとんきょうな声が出た。

ぼん!
そんな効果音がぴったりだろうか、あはは!
…って笑ってる場合じゃないだろあたし!

いやいや…!だって急に何を言い出すのかと!





「なっ…に、急に…」

「…すまない。……なんていうか、今更だけど…みっともないところも見せたしな…」

「…え…?」





そう言ったクラウドは、どこか申し訳なさそうに見えた。

紡がれていくのはクラウドの本音。
あたしはおとなしく耳を傾けることにした。





「…怖くて、すごく不安だったんだ…」

「…う、うん…」

「…それと重なって、目の前で涙見たら…どうしていいかわからなくなって、勝手に体が動いてた…。けどたぶん、すがった部分が大きかったんだろうなって…」

「……。」

「すがって…すまなかった」





嫌じゃ、なかったか?
クラウドは最後にそう付け加えてきた。

あたしはブンブンと大袈裟なくらい首を振った。

そもそも本望です。
…とかは、口が裂けても言えないけども…。

けど、それを聞いて一番に思ったのは全然みっともなくなんて無いのにってこと。
本当に正直にそうやって思った。それは間違えなく本心だった。

情けないというならば、それはあたしにも当てはまりそうだし。

というよりか、本当にすがったのはどっちだって話だよ。
こっちも感謝の部分、多いんだから。





「…え、ええと…。あたしも…助かったよ?その、凄く落ち着いたし…。ていうかごめんね。ずっと拘束しちゃって。どれくらいの時間泣きはらしたか…よく覚えてないし…。ていうかすがったの、むしろあたしだし!」





あ、はははははー…みたいな苦笑い。

ただ一つ言えるのは、もんのすごい長い時間だった。
って言うのは間違いない…。

だからあたしは、ぺこっと頭を下げた。





「…ありがとうございました」

「いや…」





……。

微妙に沈黙。

うわーうわー、なんだろう、これ。
なんかこそばゆいと言うか、そんな感じ。


というか沈黙は気まずい…!
なんか話題変えないと…!

たぶん、両方でそんなこと考えてたんだろうな。

そんな空気を先に打破してくれたのは、クラウドだった。





「と、ところで…さっきから気になってたんだ。それは?ビデオか?」

「えっ、あ!うん!ビデオ、ですね」

「!…ちょっと、見せてくれ」

「え?…はい、どーぞ?埃っぽいけど…」





ビデオを見るなり、クラウドは少し目を見開いた。

不思議に思いながらも手渡すと、クラウドはそのタイトル部分を指でぬぐった。
そして、読み上げたそれに更に驚きの表情を深くした。





「昔の…星の危機について…」

「え…?星?」

「そう書いてある」

「ええ!?」





そう言われて、あたしも慌ててタイトルを覗き込んだ。

すると確かにだった。
…本当だ、書いてある。

ていうか何で見落としたんだあたし。
馬鹿じゃないのか、本当にこの頭!

なんか自分に本気で引いた。

だって星の危機って…。
なにその物凄く手掛かりになりそうなタイトル!





「おお…!もしかして…あたし、大手柄?」

「…かもな。ちょっと観てみるか?」

「うん!観よ!観よ!」





余所ん家のビデオ勝手に見るのってどうなの?
なんて、そういう疑問がないわけじゃない。

けどまあ、その辺はどんまい!ってことでひとつ。
埃かぶってるようなものだし。捨てられたも同然だよ!

勝手にそう解決して、ビデオを覗きこんだ。





【(昔の)星の危機】

【ウェポンとは?】





置いてあったのは3本のビデオだった。

とりあえず、その中で気になったタイトルはこのふたつ。
もうひとつは【プライベート】だったし。

あたしとクラウドは、そのふたつのビデオを順にデッキに入れて再生してみた。
少し古いからか多少乱れはあるものの、無事に映像は流れ出した。





《カメラは、これでよし!では、イファルナさん。セトラの話をお願いします》

《およそ2000年前、私達セトラの祖先はこの星の悲鳴を聞いたそうです。最初に星の大きな傷口を見つけたのはノルズボルにいたセトラ達でした…》





映っていたのは、学者の様な風貌のガストという男の人。
それと、イファルナという綺麗な女の人だった。

…それにしても、やっぱりナマエちゃん大手柄だったっぽいです。
いきなりセトラとか…大当たり過ぎる言葉が聞けてしまった。





「ボス!自分やったっす…!」

「……黙って見てくれ」

「はいはーい」





ふざけて敬礼。
へらっと笑って、また映像に目を戻した。

ふたつのビデオに記録されていた内容は…要約すると、こんな感じだった。

2000年前、アイシクルに空から災厄が振ってきた。その名は…ジェノバ。
星は、その時出来た傷の修復を図ったものの、エネルギーが使われすぎて土地は枯れてしまった。
その地に居た古代種たちはその場を離れようとしたが、彼らの近親者に擬態して近づいてきたジェノバにウイルスを植えつけられ、滅びて行った。

星は、そんなジェノバを倒すためにウェポンという兵器を生みだした。
しかし、生き残った古代種達がジェノバの封印に成功した為にウェポンは使われることは無く…。でも今も、星のどこかに眠ってる。





「ジェノバは空から来た災厄…か」

「うーん…早い話、宇宙人?」

「…その言い方は…どうなんだ?」

「え…、そういうことじゃないの?」

「いや、まあ…。…それとウェポン、か…」





ジェノバ…神羅ビルにあった首なしの化物。

あれ…宇宙人だったのか…。
セフィロスのお母さんとか言うからわけわかんなくなってたけど…。
いや、ていうかヴィンセントがセフィロスのお母さんはルクレツィアって人だって言ってたりもしたっけか…。

ああああああ…相変わらず、意味不明すぎるよ…!

色んな事がわかってきても、結局またそれについてまた悩まされる。
あったま悪いと本当苦労するね…!

そう頭を抱えてると、その時…チラッと残りの一つ【プライベート】と書かれたビデオが目の端に映った。





「………。」





人の家のプライベート。いやいや流石に見るのためらうよ。
…でも、此処まで来たらあの中にも何か…っていう可能性は捨てきれないじゃん?

だからあたしはクラウドの肩を突いた。





「…ねーねー、クラウドー。最後のあのビデオさ…」

「…見たいのか?」

「や、クラウドは気になんない?」

「…ついで、だしな」

「きゃあ!さっすがボス!」

「だから…ボスって言うな。…貸してくれ」





結局、ここまで見たなら見ちまえ!ってことで。
プライベートビデオを手わたすと、クラウドはデッキに入れてそれを再生してくれた。





《博士……いえ、あなた何をしてるの?》

《あっ、ビデオを撮ろうと思っているんですよ。でも、何だかビデオの調子が悪くて…》

《何を撮るの?まだ、話していない事があったかしら?》

《いえ、そんな事ではないです。可愛い我が子を撮るんですよ。この、眠っている顔がまた、とても可愛い〜んです》





流れてきた内容、どうやら2人は結婚したっぽい。
しかも子供が生まれてました。





「…本当にプライベートだったね」

「そうだな…」





映像を見ながら苦笑いした。

うーん、あえて感想を言うのであれば「お幸せそうでなによりです」…てところか。
いや、本当になによりだよ、うん。

でもそんな感想は、次の会話の一言で一変した。





《もう、それならビデオより先にこの子の名前を決めなくちゃ!》

《私はもう決めてますよ!女の子だったらエアリス、これしかありません!》





……!?

ガスト博士の今の一言。
それを聞いた瞬間、あたしとクラウドは顔を見合わせた。



子供の名前が…エア、リス…!?



でも、それを聞いてよくよく思った。

今までのビデオを見てる限り…そういえばこのイファルナって人、古代種みたいだし…。
そう考えると、この子供って事は…辻褄が合う。

じゃあこのビデオの2人がエアリスの…!

そうわかれば、このビデオの意味がまったく変わってきた。





《あなた、またビデオ? この前撮ったばかりじゃないの!》

《…そう言わないで下さいよ。わ、私と…あ、貴女のとっても可愛い娘なんですよ! 彼女のすくすくと育っていく姿を残しておきたいと思いませんか?》

《そんなに可愛がってばかりじゃ強い子に育たないかもしれない…。エアリスは、普通の子とは違うんだから、これから、どんな人生が待っているか……》

《そんな事言っちゃダメです!私が、貴女とエアリスをどんな事をしても守ります!貴女とエアリスは私の宝なんです。何があっても放しません!》





流れていくビデオの続き。

それは、ありふれた普通の…幸せなひとつの家庭の一コマに見えた。
古代種とか、全然関係ない…普通の幸せ。

この時間は…とても温かなものだったんだと思う。

でもそれは…次の突然の訪問者によって引き裂かれることになった。





《あ、あなた達は!》

《クックックッ…。…捜しましたよ、イファルナ。…いや、セトラ!それから、本当に久しぶりですね、ガスト博士!》





聞こえて来たノックと共に入ってきたのは…神羅兵を引きつれた今より若い宝条博士。

それだけで、すごく嫌な予感がした。

その予想は当たって、そこからは本当に残酷な話だった。

銃でビデオは壊されちゃって…わかったのは音だけだったけど…。

でもそれだけでも十分。
どんなことが起きたかは、大体つかめた。





《丁寧に運ぶんだぞ!!クックックッ……うっ…な、何をするんだ博士!?》

《イファルナ!エアリスを連れて逃げるんだ!…うぐっ》

《キャー!!あなたーっ!!》

《子供を忘れるんじゃないぞ!ほう、ビデオか?古代種…ウェポン!?クックックッ…宝の山だな!ありがとう博士…、クックックッ》





響く銃声と悲鳴。
そして…宝条の高笑い。

あたしは振り返って…今居る家を見渡した。

たぶんこの時…。ここで…この場所でガスト博士は…。
そしてエアリスとイファルナさんは…連れ去られた。





「ねえ、クラウド。…エルミナさん、言ってたよね。駅で…エアリスのお母さんが亡くなって、自分がエアリスを引き取ったって」

「…ああ」

「…研究所みたいなところから逃げて来た…って教えてくれたって…言ってた。たぶん…コレ」

「恐らく…そうだろうな」





カチャン…。
音を立てて、再生の終わったビデオが出てくる。

…なんか、ものすごい…茫然としてる感じだ…。
ここ…、エアリスの家だったんだ…。





「エアリス…言わないけど、やっぱり…大変、だったんだろうな…」

「……。」





出て来たビデオを、手に取った。

エアリスは…本当によく笑う。
笑顔がすごく似合ってた。いつも楽しそうに笑ってて…。

一緒にたくさん笑った。

でもやっぱり…人よりずっと。

ねえ、エアリス…。
あたしは…エアリスに少しでも多く…楽しいって、幸せだと思える時間…作ってあげられた…?



To be continued


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