最愛に逢いに行く方法




masaharu

残酷な言葉を叩きつけられた。
これは仕方ない、相手に悪気はないんだ。と思っても、つい相手を殴ってしまう。

相手は何も悪くないのに謝る。
悪いのは俺なのに。
やめてくれ、



bunta

明日は欠かせない用事があって祝ってやれないから、明日一歳老けるやつに祝いの言葉とガムをプレゼントしたら殴られた。

一瞬、何かのネタかと思ってそいつの顔を見たがふざけてる様子はなく、そいつは泣きそうな顔だった。



seiti

明日はあいつのめでたい日だ。

あいつが何をしようとしているのは解っている。
だから俺は花を買った。




*

11月28日、俺の最愛の人が死んだ。
つまりは最愛が死んだわけで、なんて詩人っぽく言ってもあいつが甦ることなんてない。
早く大人になりたいね、と二人で笑いあった11月28日はあいつの誕生日前日。
大人になりたかったあいつは19歳、大人にならずに死んだ。
突然に、


明日は俺の誕生日。
俺だけが大人になるわけにはいかない。

また来世で大人になろう



「名前、今逢いに行くぜよ」



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