4月30日 [15]

「開始!」

教師の合図だ

「よーし…
 ズドドドドーン!」

いきなり、何発も連発してシャインを打ち出してきた
外れて地面に当たったシャインが閃光を放つ
どうしよう…
アイスじゃあ、明らかに不利だから押し返すのには限界がある

「っ……」

とりあえず逃げよう
私は後方斜めに全力ダッシュ
とりあえず回避成功
そして…

「ステルス!」

…危なかった
ステルスって、結構使い勝手いいかも
とりあえず、ステルスで一時的に相手の認識から逃れている間に

「氷を司りし精霊、フェンリルよ
 契約に基づき、我に力を…!」

フェンリルを喚び出し

「氷を司りし精霊、フェンリルよ
 我に憑依せよ…!」

憑依させた
目と髪が薄い水色に変化し、冷気的な何かが体から放たれる(全く冷たくないから、別の何かだろうけど)
そして能力解放
その瞬間、辺りが氷の世界に変わった
術者以外はこのフィールドに影響されて思うようには動けない
もちろん、戦闘範囲のみ
辺りで観戦していた生徒は唖然茫然
ついでに立ち会いの教師も唖然茫然
…教科書に載ってない謎の魔法だもんな

「えっ?
ちょっ、どうなってるの!?」

まーちゃんも状況把握ができていないみたいだ
パパッっと終わらせよう

「アイス!」

まーちゃんはもちろん回避しようととしたが、滑って盛大に尻餅をついて回避失敗
まぁ…うん、氷の精霊の世界だからな
結果的にアイスは直撃した

「終了!」

唖然茫然だった教師は、慌てて終了の合図をだした
これでようやく1戦…
先が思いやられるな…


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