さくらんぼミッドナイトは大人になりかけた少年
未来に希望と憎悪を託して一足先に参ります
偽善者を装った彼は優しい仕草で僕を融かすの
死の舞踏に誘われた愚かな姫君の姿を見た者はいない
血生臭い死体の口直しはマカデミアナッツで豪快に

唇の中で甘い匂いが漂うと子狼に変身するらしい
継母の言い付けを忘れたシンデレラはプラスチックの靴を履いて王子を踏みつけた
ああ初恋レモン水はおいし過ぎる

あなたの無知な瞳に私を写さないで
すべてを失った彼女はどうしようもないほど綺麗だった
抜けた心臓が動き出すまでの五光年間
電子機器の発展した世界で時代遅れに生きてみよう
愛しいその口から漏れた破滅音
嘘で埋め尽くされた真実

頬をつたって重力に負けた雫が静かにアスファルトに落ちました
満月が欠けるまで、あなたの側にいさせて下さい
ときめきが欲しくて、全力で走ってみたけれど
泣いていたら笑えないじゃない?
白皙の美貌を讃えた骸達は今宵も優雅に踊り狂う
混血悪魔は人をも魅了する

空に光る僕を点の君と淡水魚が見上げるのを待っているんだ
雛菊の毒針は私に突き刺さり苦く後味を残した
イグドラシルにて愛紡ぐ
大泣きする空に似た月の退屈な午前
マゾヒストと弱虫のソプラノ

堅物なあいつと僕の合わない歯車
大きな子供が小さく欠伸を洩らします
ハスキーボイスにどぎまぎしたね
僕はセクシィ以外の何者でもない

しんしん降る雪が僕らに出口を教えてくれる
空が変わっても、私の時はずっと同じままで
ポッキーゲームで急接近の予感



prev next





「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -