１６
彼の人は肩を優しく叩き染まる頬を硬い手で覆った
僕の小さな夢が詰まったキミには愛情だけが未完成だった
大きく吸って小さく出します
余興を真に受けた愚か者の選択
ダージリンの魅惑と美男子の復讐劇
水色の君はもういない残る記憶を手繰り寄せれば微かな後悔が脳裏を掠める
それは、懐かしき記憶たち
なんと大きな野望だろう
目尻に溜まる水の名が言えない
あのお空の向こうにある世界にきっと君がいると信じて
私を縛りつけてよ神様
目は君を探し、鼻は君を求め、唇は君を包むよ
絶望の中で君だけを愛する僕がいた
隣に佇む君しか見えない
左の横顔は嘘みたいにキラキラしていた
あなただけの問題児でいたいの
羅刹は僕に罪さえ意識させない
レースで結わえた君にあいに行こう
大樹の木陰に寝転ぶ兵は揃って表情を欠落させた
静まる太陽はぼそりと漏らす
運命の神の使いは摩訶不思議な大渦巻で容易に歴史を塗り替える
妄想世界の不法侵入者
(現実を知る者は立ち入りを禁ずる)
人間の前に吊り下げられた子鼠は色気混じりの鳴き声を漏らす
すべては存在意義を無くすだろう
意固地に喚く私を見ないでルールだけに縛られた味気も色気もない世界が好きだった
月夜の晩に千年の時を越えて想い人たちは微笑みを交わす
ログアウトした視界を絡めとるあのこはきっと僕なんて見やしない
愛情不足少女は足を鳴らして地を歩む
カカリアに上塗りした血飛沫
錆びついた紅へキスを遊ばせる
拗ねた姫は膝を跨ぎ馬乗りを所望する
めそめそせずに顔を上げてみろ
(地面よりはマシな世界があるだろう？)
祈りを忘れたクラーヂマンの懺悔留守電に残されたメッセージは私が最後に聞いた愛しい声だった
尻の穴に力を入れてみろ
猫撫で声で愛を叫べ
目覚めのキスは罪深き凌辱
意固地に喚く私を見ないで
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