No.33-5


その時、後ろから扉の開く音がしてやってきたのは…


「けっかは どうかしら?」
イブキさん!
どうです、見事ご老人を騙くらかし……じゃなくて、認めてもらいましたよ!


主人公が合格したと聞いて思わず飛び退くイブキ。
相当なショックだったようです。


「うそでしょ!
わっ わたしだって
まだ みとめてもらって ないのに!」

自分も成し遂げられなかったことをやってみせたことがよっぽど信じられないんでしょう。
さらにジリジリと後ずさりするほどですから。
イブキさん、質問に答えるコツっていうのがありましてね……。
おいやめろ、変なことを吹き込むんじゃねえ。


そんなイブキを見かねた老人が、彼女を叱咤します。
技も心も見事なものであると認めバッジを渡さないと、このことをワタルに言いつけるとまで言ってみせました。


ワタルに言うという言葉にひどくうろたえたイブキは、観念してバッジを渡してくれます。
実は彼女とワタルはいとこ同士であるようなのです。
負けたこともあるワタルに対して、ライバル意識もあるのかもしれませんね。


やっとのことで手に入れたライジングバッジ!
フィールド上で「たきのぼり」が使えるほか、人から貰ったポケモンでも絶対に言うことを聞くようになります!
いやはや、長い道のりだった…。


「イブキよ…
おまえに なくて
この ものに あるもの…
よく かんがえる ことじゃ」

最後に老人はイブキに諭すように語りかけます。


イブキは何も言わず、静かに去って行きました…。
この出来事が、彼女が成長するきっかけになるといいですね。

そうだ、他のご老人にも話しかけていきましょうか。

「ワタルさまは わかいころの
ちょうろうさまに そっくりじゃ
ちは あらそえない ものじゃのう…」

血は争えない…ということは、ワタルは長老の孫のようですね!
(子供という解釈もできますが、リメイク版のHGSSにて長老の孫であると明言されています)


「ちょうろうさまに
みとめられた ものを みるのは
ワタルさま いらい ひさしぶりじゃ」

ふむふむ、ワタルは長老から認められた唯一の人物であったわけですか…。
そんなすごい人を謎の不審者マント呼ばわりして申し訳ない気持ちと、だってほとんど素性知らないし…という言い訳じみた気持ちがせめぎ合う…(´д`)
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