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はぁ?とルークは呆れたような戸惑ったような声を出す。何故ミュウと二人でいたことでお仕置きを受けなきゃいけないのだという、確かな不服なものだった。だが、ジェイドにしたら腹立たしいことこの上ないことなのだ

「貴方が一番に考えるのも、頼るのも、甘えるのも、全部私だけにしなさい。ルーク、貴方の全ては、私のモノだ……誰にも渡しません。例え、ミュウであってもね」
「……まさかと思うけど、ジェイド、ミュウに妬いてんの?」
「えぇ、妬いていますよ。生まれて初めてですよ、嫉妬なんて。本当に、貴方は色々な意味で私に初めての経験をさせてくれますよ」

何故ミュウに妬く必要があるのかとルークは笑いたいような、呆れたいような複雑な気分であった。だがジェイドにとったらこんなバカみたいなことだけど重要なことであった。自分を頼るのではなく、ミュウに一番に頼ったルーク。たかが髪の色が変わったぐらいで自分から逃げたルーク。子供じみたわがままだけど、恋をしたらこんなものなのだ

「んっ、ジェイドっ、いたっ!」
「気持ちいいばかりでは、お仕置きにならないでしょう?」

身体中に口付けをして、肩も腹も、足の指や付け根にまでキスマークをつけていく。見えないルークにとっては、何をされているか分からないだろう。だが、この身体は自分のモノなのだと所有の証をつけないと気が済まない

口付けする度にピクピクと反応するルークが、こんなにも愛おしい。今すぐに閉じ込めておきたいものだ。どこにも行かないように、自分から離れたりしないように。でも、ルークには笑っていてほしい。今までずっと屋敷に閉じ込められていたのだから、自由に羽ばたいてほしい。そんな矛盾する気持ちになるなんて、ルークに知られたらどうなるのだろう。人に嫌われるのが怖いだなんて、ルークに教わることになるとは不思議なものである

少し濡れてきた昂ぶりにそっと触れ、裏筋をペロリと舐める。ルークが甲高い声を出すが、女性みたいで恥ずかしかったのか、唇を噛んで声を抑えている

「気持ちいいのでしょう?声は我慢しないで下さい。ルークはどこがいいのでしょう?ここですか、それとも、ここでしょうか?」
「あっ!んんっ、やっ、ジェイド、そこっ!」

先端を舐め、尿道に少し舌を食い込ませるとルークはビクンビクンと仰け反った。声を我慢しようと必死になっているのが、可愛くてしょうがない。あぁ、ここが弱いのか。ニヤリとルークには見えないが笑うと、執拗に先端を舌で弄り、裏筋を指でなぞる

「ぁぁっ!!いやっ、やめっ」

気持ち良さそうに喘ぐルーク。先端からは次々と先走りが流れてくる。わざとらしく音を立て、じゅるじゅると舐める。何を舐めているのか、それくらいの知識はあるのか。ルークは顔を真っ赤にして首を横に振る。もうやめて、と叫ぶがそれくらいでは止めるわけにはいかない。この身体にしっかりと自分を刻み込むまでは、絶対に終わることはない

「ルークの蜜が大量に出てきますよ。気持ちいいのですか?もう、イキそうですねぇ」

クスクス笑いながら昂ぶりを弄る。もう限界が近付いてきたのか、ルークの息が荒い。最初だから気持ちいいことだけを教えてあげようと、昂ぶりを口にくわえて歯でも刺激を与えてやる

「あぁぁっ!?やっ、なんか、くるっ!出ちゃう、離して、ジェイドっ!!」

身体をビクビクと震わせて、離してと叫びながらルークはジェイドの口内で達した。いきなりの快感に、ルークはぐったりとベッドに伏している。ジェイドは口からルークの蜜を吐きだし、それを孔に塗っていく

「っあ!?」
「ここに、私のモノを入れるのですよ。男同士で繋がれるのは、たった一つしかないですからね」
「む、無理無理!!んなデカイもん、入るわけないだろ!?」

旅の最中、何度か一緒に風呂に入ったことがあるから知っていた。ルークはそんなもの入るわけがないと必死に否定するが、ジェイドは構わずに固い孔を傷付けないようにゆっくりと指で解していく。いくらお仕置きとはいえ、傷付けたいわけではない。気持ち良くさせて、自分から離れなくさせないようにしないと意味がないのだ

「入れるように、解してあげますから。大丈夫ですよ、すぐにここに早く入れてとおねだりするように長い時間をかけてあげます。マルクトに着くまで、まだまだ時間はたっぷりとありますからね。安心して……ただ感じていなさい」
「ぁっ、バカっ、安心、出来るかっ!!ぁぁ―――っ!」

可愛くないことを言うルークの前立腺を押し当て、執拗にそこを狙うと面白いくらいに身体がビクンビクンと跳ねる。もう、何を言っているか分からないくらいに嬌声を上げるルーク。さぁ、ここからが楽しいお仕置きの時間である

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