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リゾットとプロシュートと昼寝
2016/05/09 13:22
【リゾットとプロシュートと昼寝すること】


「ほら、いい加減に覚悟決めねーか」
「…だ、だって…うう…」

大きなベッドには既にリゾットさんが横になっている。背後に居るプロシュートさんが呆れたように私を急かすのだが、どうも踏ん切りがつかない。
だって、この二人に挟まれて昼寝だなんて、どう考えたって心臓が持たないじゃあないか。ベッドの前でおろおろしていると、プロシュートさんが「しょうがねーなァ」と息を吐き、私を抱き上げた。

「ッわ!?ぷ、プロシュートさ、」

そのままベッドの上に下ろされ、退路を塞ぐようにプロシュートさんが横になる。反射的に起き上がろうとしたのだが、それより早く、リゾットさんが私の体を押さえるように腕を伸ばして来た。
驚いて顔だけ振り返ると、思ったよりも直ぐ近くにリゾットさんの顔があって、慌てて顔を戻す。その間にも背中にぴったり寄り添われ、抱きしめられている形になる。近いとかそういう話じゃあない。ヤバイ。

「り、り、り、リゾットさ、ち、近い、ですッ…」
「…お前が暖かいからつい、な」
「顔真っ赤だなァ」
「う…ッ、み、見ないで下さい…!」

向かい合う形になっているプロシュートさんが、私を見てニヤニヤと笑う。居た堪れなくなって顔を覆うと、背後のリゾットさんまでくすりと笑い声を漏らした。

「本当に可愛い奴だな、お前は」
「…〜ッ!」
「…同感だな」

プロシュートさんに頭を撫でられ、リゾットさんに首筋に顔を埋められる。こんな調子じゃあ昼寝なんて出来る気がしない。そんな事を思いながら、私はどうしたものかと悩むのだった。


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