神羅ビル屋上。それはここで起こった。

ジェネシスがバハムートを召喚しやがった。
あいつ本当に頭いかれてる。相変わらず意味わかんねぇ事も言ってるし!
そしてバハムートを押し付けたアンジールにも腹が立った。
別に、倒せないわけじゃねぇけど!やってやるよ!!見てろよ!!!
そんな時、いきなりエアリスから電話が来た。ぶっちゃけ癒された。物凄く。だから全員許してやる。

バハムートは弱いことは無かったが、普通に倒せた。俺ってすごくね?
誰かに褒めて欲しくてそこでハッとする。
やべぇ、なまえの事忘れてた。
なまえは俺の可愛い可愛い妹で、小さな時は俺の事を慕ってずーっと後ろをついて歩いていた。それがまた可愛いのなんの。
俺が故郷を出る時なんか、目を真っ赤に腫らして、離れたくない、と泣きつかれた。そん時は、もうこのまま連れて行ってやろうか可愛いなコンチクショーてなったが、俺は妹一人守れるような強さじゃなかったし、親もなまえの都会デビューは早いと反対してたし、なまえとはそこから全然会っていなかった。
そして昨日、何年か振りに会ったなまえはすっかり大きくなり女の子から女性になっていた。昔の癖で抱き締めたり手を繋いだりしてしまったが、昔とは違うその感覚に戸惑ってしまった。だけど、昔と変わらず俺を慕って話してくれるなまえには安心した。

後、変わったと言えば強さだ。
スイーパーにかかっていった時は心臓が止まるかと思った。
だが、的確に加えられた攻撃は、武術を習った人間のそれで、そういえば親父が、なまえに習わせる。とか言っていたな。
すっかり逞しくなって······

話しは逸れたが、そこでスイーパーに食らった傷を治してもらう為にラザード統括に、昨日の内に医者を派遣して貰ってたんだが、今日神羅ビルで精密検査するとか言ってた。

············おいおい、ガッツリ襲われてるじゃねぇーか神羅ビル!!
俺は、急いで電話をかける。
するとなまえはすぐに出た。
なんとか無事だったみたいでほっとした。
だがそれも束の間で、何処に居るのかと聞けば
タークスのレノと一緒に居ると言われて驚いた。
レノって確かあの赤髪の奴だったか?話した事は一回しかない気がする。しかも昨日八番街で。
どんな奴かは分からねぇが·····タークスってんだから絶対に何かあったとしか考えられねぇ·····
兎に角状況を聞こうと代わってもらったのだが·················





「八番街のAXISだ」
「······は?」
「だーかーら、AXIS。分かるか?分かんなくても自力で探せ。電話なんかしてる暇あんなら来れるだろ、と」
「あ、あぁ···そーだけど。てかあんた、何でなまえといんだよ」
「いいか?お兄さんよ。妹の事が可愛いって思うんだったら、ちゃーんと見ておかねぇとだめだぞ、と」
「は?」
「俺はもう仕事に戻る。いや、これも仕事みてぇなもんか。と
兎に角早く来いよ、ソルジャー1st。おらおら、走れ走れ」
「はぁ?おまっ······っくそ、分かったよ!」
「じゃぁなまえちゃんに代わるぞ、と」
「あ!待てって!まだ話し終わってねぇ·····」
「·····お兄ちゃん?」



············と言う感じで··········全然会話できねぇ!!!!
いや、俺の周りは普通じゃねぇ奴ばっかだから全然これも許容範囲内だがあいつ全然会話が成立しねぇんだけど!!!!
ぜってぇ文句言う。次会ったら逃がさねぇ!!!!

取り敢えず、あいつが言う事が、本当ならなまえは今八番街に一人だ。てか、あいつ俺が着くまで待てよ!ほんと!!



俺はなまえの元へ走った。


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