suger days!

□パンチラ [1/2]




パシリ生活3日目


一気に縮んだとはツッコまないで下さい。


朝の異様な静けさと異常な寒さに目が覚めた。
目覚まし時計を見ると、まだアラームが鳴るちょっと前。



『………はぁ……』



いつもよりちょっと早く起きちゃった…。
昨日は遅く寝たからギリギリまで寝てたかったのに。

もう一度落胆のため息をつくと、ベランダの方からガタッと音がした。

え?え?まさか…泥棒?
突然現れた恐怖に、思考が停止しかけた。
動揺し過ぎてベランダの方に振り向けない。

だが、もし泥棒だったら早く対処しなければならないことになる。


意を決して振り向く。
が、この行為こそがあたしを大いに動揺させた。



『…………バカ?』



しばらく固まっていたが、今は呆れて言葉もでない。

ベランダから部屋に侵入しようとしていたのは読者もお馴染みの変態…もとい総悟だった。



「バカとは酷ェ言いようだな」

『それくらい言われるようなことしてるってちょっとは自覚してよ』



ただでさえ寝起きで無気力なのに余計にテンションが下がった。



『いくら幼馴染みで隣の家だからって、漫画の読み過ぎよ。てゆか、古い』

「何言ってんでィ、定番だからこそやらない他ねーでしょう」

違うわ!親しき仲にも礼儀ありって言ってんの!



っとにこの変態は…。
小学生のときはあんなんじゃなかった…………はず。



「今日は早いねィ、いつもは俺が来ても起きないくせに」

『まあ…早く目覚めちゃうときもあるじゃん?』

「はぁ…今朝はいつものアレ、出来なかったなー」

『ごめん、わんもあ!も一回言って!今朝って何!?いつも何かしてんの!?』

「あぁ残念だねィ」

オイ聞けェェェェ!!お前いつも何やらかしてるんだァア!』



ちょ、マジであたしの貞●が危ない!
今日の夜からもうベランダの窓は鍵閉めよう、うん。
総悟に奪われる前に●操は守らなきゃ…!



『…って、時間っ』



時計を見たら、完全に遅刻しそうな雰囲気。
ちくしょう、いつもコイツの所為で遅刻寸前まで追いやられることになるんだ…!



『総悟、着替えるから出てって』

「は?着替えるから手伝ってほしい?…ったく夏凪は仕方ねーなァ」

アホかァァ!今すぐ病院行ってこい!そして二度と戻ってくんな!』



やっとのことで総悟を部屋から追い出す。
いつものことながらホント苦労する、そう思いながらちいさくため息をついた。

セーラー服を着て、スカートを履こうと思いスカートに手をかける。
そのとき。



『あっ』



……しまった。
昨日スカートを脱いだとき、ホックが外れたのを思い出した。(断じて太った訳ではなく)(つーか認めないそんなの認めたくない)

どうしよう、と焦ったがスカートはひとつしかない。
仕方ない、マッハでホックを縫い付けるしかない。
そう思い、はしたないが下半身はパンツしか身に付けてないまま裁縫セットを取り出し針に糸を通した。



「夏凪着替えたかィ?開けるぜィ」

『え、ちょ、待っ…!』

ガチャ



部屋のドアが開く音がした。

まさか、と思ったがやはりあたしの嫌な予感は的中。
部屋の前には目を見開いて立ち尽くす総悟。



『…っバカーっ!!



近くにあった布団で素早く隠し、枕を総悟に思い切り投げつける。

見事に枕は総悟の顔面に命中し、ズルリと床へ落ちる。



「………あー、やべェ、」





鼻血出そう





(うっさい!さっさと黙ってドア閉めろぼけなす!!)
(嫌でィ、あと20秒は拝ませろィ)
(死ね!いっぺん死んでこい!!)










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