最終項目とは…
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「皆注目!」



幸村がホワイトボードの前に立ち、手を叩けば、それぞれがしていた事を一時中断して幸村の方を見る。



「赤也も丸井も、美舞邑をマネージャーにするのは仁王と柳に言われて賛成だろ?」


「はいっス!」


「ドリンク旨かったしな!」


「ブンちゃん、さっきからそればっかぜよι」



2人の言葉に頷いた幸村は、少し笑って口を開く。



「今から、マネージャー試験最終項目をしようと思う。」


「? マネージャーになる事が決定したのなら、わざわざしなくても良いのではないか…?」


「弦一郎、確かにそうだが、実力が実力ならば俺達の練習にも組み込めるかも知れない。」


「上手く行けば、我々の練習時間も増えますし。」



柳と柳生に納得し、話しが進んでいくレギュラーだったが、確実に一人置いて行かれていた…



「最終項目って何じゃ?」



それは、あの時屋上に居らず、後で連絡も来なかった潤斗だった。


コテンと首を傾げる潤斗に癒されつつ、丸井が邑が最後に赤也とテニスで勝負することを伝える。



「…それって、一昨日俺が一人置いてかれた時の事?」


「「「あ゙…」」」



潤斗がその時拗ねていたのをすっかり忘れていたレギュラーメンバー。


気付いた時にはもう遅く、シュン…と拗ねていた…

そんな姿に焦りながらもキュンッとくるのは仕方ないと思う。
(実際管理人も想像(妄想)しててキュンッと…←)



「…すまなかったな、仁王。」


「おん…」



しばらくして落ち着いた潤斗を連れて、邑の元へ。


マネージャー試験の最終項目を幸村が話せば、邑は戸惑いを見せながらも了承した。



「(フルボッコにしてやんよ!!)」


「(あ、赤也死亡フラグ)」



話を聞いた後、レギュラーに見えない様にニヤッと笑う邑を潤斗しか知らなかった…






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