認めるか否か
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「よし、まずは皆の意見を聞こうと思う。」
邑のマネージャー試験が始まって3日目。
つまり、今日が最終日。
邑が平部員の方へ行っている間、レギュラーは部室に集まって、最終試験に持ち込むか否かを決めていた…
「俺は賛成だ。
レギュラーと平部員との接し方に問題も見当たらない上、仕事面でも文句は無い。」
「うむ。俺も蓮二の意見には賛成だ。」
「俺とジャッカルもじゃ」
賛成の意見がちらほら出る中、なかなか意見を出せないでいる者も居る。
「ドリンク旨かったしな…」
「部室むちゃくちゃ綺麗っスもんね…」
仕事は認めるが、潤斗を取られるかも知れない。
そんな考えがある為、なかなか決めきれないガムとレッド。
長くなりそうだと認識した幸村は2人を飛ばし、柳生の方を向く。
「柳生はどうだい?
あの女… 美舞邑を仁王の傍に置いておけるかい?」
幸村の問いに、柳生は少し考えたそぶりを見せた後、赤也達と話している潤斗に温かい眼差しを向ける。
「私は認めても良いと思っています。
彼女が来てから、仁王君は明るくなったと感じます。
それに仁王君も、美舞さんと居ることが多いですが、ちゃんと私達の元に居る…
そんな今の関係を、私は少し気に入ってるんですよ」
「そっか…」
柳生の意見を聞いて、幸村はゆっくりと息を吐き出す。
潤斗に視線を向け、少し間を置いた後柳生に向けて笑う。
「まだ不本意な部分もあるけど、俺も同じ意見だよ。
俺も、今の雰囲気が好きだ。」
「…ですね」
幸村に笑みを返し、笑い合っていた柳生は気付かなかった…
――彼女の本性、暴いてみたいしね
そう呟いた幸村の笑みに。
半場無理矢理な救済処置。
頑張って考えた結果がコレだったんです…!;;;
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