Side Yagyu
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美舞邑が去った後、次の授業が体育の為急いで昼食を食べ、幸村君とジャッカル君と部室に向かう。
(合同体育のさいは人数が多いため、運動部の方はそれぞれの部室で着替えるんです。)
「フフッ、これからが楽しみだ」
隣を歩く幸村君は屋上からずっとこうです。
(ジャッカル君は私達から少し離れた後方に居ます。)
「そう…ですね……」
私は、幸村君の様に余裕を持てません…
仁王君が離れていったら と考えると平常心で居られませんし、仁王君に害がある物は出来るだけ近くにいて欲しくないです。
仁王君に依存しているのはわかっています…
少しでも離れられる様にしようとすればする程、更に依存していく…
「どちらにしろ、良い方向に進めば良いですね…」
それは私自身への言葉でもある
美舞さんに仁王君を取られたくない
美舞さんが引き出す仁王君の笑顔を見たい
二つの思いが混ざり合って…
そんな矛盾を生む程、私は仁王君を大切に思っています。
感情文って難しい…!ι
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