彼女キター!
2012/06/27 21:07

「うーん…」

サボったJKへの説教もし終え、これからこの格好で学校内を回っていた時、俺の中は大杉の言った言葉が埋め尽くしていた…

「真唯さんどうしたんすか?」
「なーんか、研究発表の時から変なんだよね…」
「如月が変なのはいつもの事だろ」
「否定はしないけど、本当にどうしたの?」
「お前ら酷い…」

一人で悩むより良いかと思って、渋々話す。

「さっきな、大杉がインチキ占い師みたいなのやってて、俺に彼女が舞い降りるーとかなんとか言ってて…」

頬をかきながら言えば、全員ポカンとした後笑い出す。
そりゃあそうだ。俺も内心笑った。

「くくっ、真唯さんに…!彼女…!」
「大杉の奴、まだ勘違いしてたのか」
「教師も生徒全員の認識は難しいだろうからな」
「こんなに可愛いのに何で間違えるのかしらね」
「男の子の格好してるからだよ!
スカート履いて髪下ろせば可愛いのに」

「ねぇ?」とユウキが皆に同意を求めれば、皆頷く。
うーん、微妙に照れる…
俺は常に学ラン着て髪型をリーゼントにセットしているが実は女な訳で、彼女がどうのとか言われても困る。
(熱い恋はしてみたいけどさ…)
しかも舞い降りるって天使かよ。

「でも真唯さんのオーラは人を寄せるから、今のままのが安全。」
「あ、そっか、やっぱり今のままキープ」
「真唯さんの可愛さは俺達が理解してるんでじゅーぶんですっ!」
「??」

考え事してたからよくわかんないけど、皆にそう言われたから一応納得しとく。
って、彼女のくだりは何処行ったんだろ…

「? 何か騒がしいな…」

正門近くの通りに行けば、人が集まって空を指差して何か話してる。
俺達もつられて空を見上げれば…

「あ…」

前言撤回。
実は、大杉の占いは当たってたのかも知れない…

「彼女キター!!」

隣に居たユウキにストロンガーの衣装(ってか張りぼて)を半場押し付ける様に渡し、飛び上がって降ってきた彼女を受け止める。
怪我は無いか確認し…

「可愛い…」

キョトンとこちらを見つめる彼女に、フォーゼで戦ってきた時よりも心臓がバクバク鳴っていた…


彼女キター!!
(しっかりして!あの子女の子だよ?!)
(で、でも美羽が今時は同性愛も大丈夫だって…)
(((先輩(美羽)!!)))



映画見に行った帰りに書いたやつだから何か違う…





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