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3月29日

※SS

「私も北斗くんの人形ほしいなぁ…」
「だ、だめですよ!いくら先輩でもこれは!」「じーっ……」

大好きな後輩の形を模した人形。可愛すぎる、特にこのお目目とか。

「何をしているのだね、名前。そこに突っ立っていると邪魔なのだよ」
「宗! ……ってそれは?」

宗の手にあるのはマドモアゼルとは違った人形だ。

ビスクドールらしいふわふわの黒髪に、黒い目。ふむ、人形としては少々色合いが地味な気もする。あと、彼女は白地に青のセーラー服を着ている。もしやRa*bits衣装を意識してあるのだろうか。

「小僧、誕生日プレゼントはこれで良いのだろう?」
「え……これもしかして、名前先輩…?」
「うむ。渉に依頼されたのだよ。北斗くんと揃えて渡せば素敵ですねだとか何とか……」
「おわーー!? 何で私の人形!?」

恥ずかしいのでやめて!! と宗から人形を取り上げようとしたが、それより先に友也くんが人形を抱き上げてしまった。

「おお〜…すっごい綺麗だなぁ…」
「!?」
「ほら、この笑顔とか先輩そっくりで素敵ですよ?」

ニコニコと、人形に負けない素敵な笑顔の後輩。プレゼントなのだ、回収は諦めよう……。



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