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今日は3月2日。
明日は、レオリオの誕生日だ。
それに気が付いたのがついさっき。雛祭りだ〜なんて思って、明日の夜はちらし寿司にしよう。とか考えていたけれど、それどころではなくなった。
彼氏の、誕生日だ。
なにか、プレゼントを用意しなくては。そう思い適当に着替えて外に出る。彼はなにをあげたら喜ぶだろうか。
レオリオは優しいから、きっと私が何をあげてもまずは「さんきゅー」とかなんとか言って受け取ってしまう。少しはビックリさせたい。
数駅先の少し大きな駅ビルで、食べ物や紳士服売り場を見たけど、どれもパッとしない。ネクタイも考えた……けど、ありきたりな感じする。時計は高すぎてちょっと予算オーバーだ。
煌びやかな店内を歩いていると、ふと何処かで見た事あるロゴのお店が目に入った。店からは色んな匂いがする。……香水だ。
レオリオも香水を愛用している。彼が使用しているのはオーデコロン。香りの持続時間があまり長くない物……だったと思う。前にヨークシンに行く前に買っていたブランドと同じ所なのだが、あの時は夏限定のものをつけていたっけ、春限定とかないかな……。
「プレゼントですか?」
「あ、はい……その、彼氏がここの香水愛用してて誕生日に何かいいのがあればと思ったんですけど」
店員さんに話しかけられ、自分で見るだけじゃわからないので色々聞いてみた。……結局、レオリオがどんな香りが好きか分からずに私好みの香りを選ぶだけになってしまった。
「これ好きです!甘すぎないし、くどくない!これにします!」
「ありがとうございます、ラッピングしますので少々お時間いただけますか?」
「はい、おねがいします」
ちょーーーっと予定より予算オーバーしているけど良しとしよう。あとは明日ケーキ買って、おうちにあるシャンパンかワインでも開けよう。
綺麗にラッピングしてもらい、紙袋に入れてもらったそれを大事にもって帰路についた。
「レオリオ、喜ぶかなぁ」
彼の笑顔を想像しながらだと、寝るに眠れなかった。
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