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季節はもうそろそろ秋がすぎて、冬になろうとしている。
街中の街路樹は緑色の葉を赤や黄色に染めたり、葉を落としてもう冬の格好をしているものもある。
吐く息も日に日に白くなってきた今日この頃は、夜も今までとは違い寒くなってくるというもので。
夜中に目が覚めた私は、その肌寒さに思わず身体を震わせた。毛布を……と思い探したが見当たらない。もしやと思い同じ布団で寝ている男を見れば案の定、毛布を占領していたのは彼。ぐーすかと気持ちよさそうに寝ているのを見たらなんだか意地悪したくなってしまった。
そっと冷たくなった足を彼……レオリオの足に絡ませてこちらに向けてる背にすり寄ってみる。
あ……!あったかい。ぬくぬくじゃないか。
そのまま、足にちからを込めて引き寄せて固定する。レオリオはこれでは身動きはとれないだろう。
ああ、それにしてもぬくぬくあったかい。手の指先も冷たくなってきていて、それをレオリオのお腹の方にまわす。むぎゅり、と抱きつく形でいい具合の位置を探す。
ぴとり、と背中に耳をつければ呼吸をする音と心臓の音。
とくりとくりとゆったりとする音は、優しくて安心する。1つ1つの音が穏やかに心地よく広がって、あたたかい音だ。誰かもそんなことを言っていたっけ。
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