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    「ちょ、ちょっとまった!」
    「なんだよ……」
    「今、なにするつもりだった!?」


    今の私とレオリオの状態はというと、ここはレオリオの故郷でレオリオのおうちでレオリオの部屋。そして私に顔を近づけるレオリオと、それを両手で拒否してる私。 


    「なにっておまえなぁ、いいじゃねーかちゅーくらいさせろ」
    「く、くらいって……!」
    「俺とするの嫌かよ」
    「そ、そうじゃなくて心の準備がいるの!」


    「その心の準備っつーのは本当にできんのか?」といわれれば答えはNO。だって、そんな、キスだなんてそりゃあレオリオのことは好き、大好きだけど!だけど!こんな、距離も近くて私の心臓はばくばくでこれがレオリオにも伝わりそうで。


    「無理強いはしねーけどよぉ……」
    「ごめん……嫌なわけじゃないの」
    「じゃあ、なんだよ」


    ちらりとレオリオをみて思わず顔が火照る。素直に言わなきゃ伝わらない。私はレオリオとキスするのが嫌なんじゃないって。


    「ちょっと、顔の近さとかにどきどきしすぎちゃって……それだけでいっぱいいっぱいというか…」
    「〜っ……お、おまえなぁ!」
    「わっ!?」


    急に引き寄せられて抱きしめられる。レオリオの表情は見えない。私とレオリオの体格差だと、抱きしめられるだけで私の体はすっぽりレオリオに包まれてしまう。





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