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    「でさー!ラスト一個だったわけ!」
    「チョコロボくんの季節限定いちごミルク味がでしょ?」
    「そうだよ!だから大事に食えって、あー!そんなもっと味わって食べろよー!」


    ゴンとキルアがわいわいしてるのを目の前にしながら私とクラピカはお弁当をひろげ、みんなで仲良く毎日恒例のお昼休みのこの光景。


    「ナマエとクラピカにもやるよ、特別に」
    「わーありがとー」
    「いただこう」


    あ、甘い。いちごミルク味のチョコレートとなるとめっちゃ甘い。キルアはよくこんなに甘いのを食べれるな!?


    「だーっつかれたー!」
    「レオリオ!」


    大きな声と共にあらわれたのは一応彼氏…のレオリオ。手にあるのは購買の袋。つまりは今日のおひるだろうか。


    「委員会で呼び出されたあげくに購買めちゃ混みでやんの」
    「そりゃあこの時間だと混み混みだろうねぇ……ご苦労様」


    バリッと音をたてながら菓子パンの袋をあけ、むしゃむしゃ食べ始める彼だけど、その体格とご飯の量が合っていないように思える。


    「ナマエ、もう昼休み終わるぞ。弁当にもあまり手をつけていないようだが……」
    「えっ、あっ!ほんとだ!もっとはやく教えてよクラピカ!もー!」


    そこでお弁当をとじようとしてふと、思いたった。


    「ちょっと箸つけちゃったけど、レオリオこれいる?」
    「いいのか?」
    「……残すのも勿体ないし。あっでもお箸ないか?」
    「お前のでいいよ、いただきます、っと!」


    私の小さなお弁当箱を受取り、ご飯とおかずを美味しそうにかきこむ。
    本当に美味しそうにたべるな。数分もしないうちにお弁当は空になってかえってきた。
    ご飯つぶのひとつもない。





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