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    「……おいしかった?」
    「おー!玉子焼きがちょっと甘いのがまた俺好みだった」
    「そっか、良かった」


    その日のお昼はそれでおしまい。キルアとゴンとは校舎が違うので、渡り廊下で別れる。
    午後の授業は私はうわの空だった。レオリオ、ここ最近毎日お昼ご飯が購買の菓子パンなのだ。私のあんな小さなお弁当でも美味しそうに食べてくれたし、お弁当作るのに1個も2個も変わらないかな……。

    そう思い始めたら、何を入れたら喜ぶか、なんていって渡そうか。そんなことを永遠と考えてるうちに午後の授業は終わってしまった。



    ………




    放課後、いつも通りレオリオと一緒に帰る、いつもの帰り道。クラスの友達の話しやなんかをしながらゆっくりと歩く。本当はレオリオの方が足も長いし、歩くの速いはずなんだけど彼は私の歩調に合わせてゆっくり歩いてくれる。優しいのだ。ほら、今も私の車道側を歩いてくれている。皆はレオリオが彼氏で本当にいいの?とか言うけど、私はこういうさりげない優しさや、人への気遣い、いたわり方。そういうところが好きだからいいんだ。皆知らずにいればいい。彼の本当の格好良さ。


    「んでそんとき、クラピカが……」
    「ねえレオリオ」
    「ん?」
    「お昼のことなんだけど」
    「弁当か?うまかったぜ。あ、お前あれからなんも食ってねぇんじゃねーのか?コンビニ寄るか?」
    「あ、ピザまんたべたい……じゃなくて!」
    「んだよ」


    ふたりでコンビニに入りながら会話する。レオリオはもうお腹すかしてるのかお菓子をカゴに放り込んでいた。


    「最近、菓子パンばっかり食べてない?」
    「あーそうかもな」
    「お弁当、つくってきてあげようか?」
    「え?」






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