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「これ飲んだら余計眠れないね、カフェインで」
「どうせそんな寝る気ないだろ?それに、眠くなる時はカフェインなんか関係なしに眠くなるもんさ」
そっとカップを口に運ぶその仕草がちょっと大人っぽくてどきりとしてしまったけどそれは内緒。私はなんともない顔をしてコーヒーを口に運ぶ。温かい液体がじわりじわりと身体に沁み渡るのを感じながら一息をつく。
「レオリオのそういう格好、新鮮だね?」
「ん?ああ、そうだな。普段スーツだしな」
なんだか特別なかんじ。
とは口には出さないけど思っていた。普段スーツできっちり決めている彼のちょっと気の抜けたパジャマ姿。わたしだけが見れている特別なもののように感じた。
「ね、隣にいってもいい?」
「ぶっ!えっ、あ、いや……いいけどよ。ど、どうしたんだ急に」
「慌てすぎだよレオリオってば。ちょっと、人肌恋しくなっただけ」
くすりと笑えば焦ったように視線を逸らされて。レオリオはすごく大人っぽいと思っていたけれど案外年相応にかわいいところもあるじゃないか。そう思いながらわたしのカップをレオリオのソファーのほうに寄せて、私も立ち上がってそちらにむかう。
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