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『ふぃーっ。終わった終わったw』







エースがいなくなって、3時間。



ちゃくちゃくと仕事(掃除、洗濯)をすませたレンは昼食のために食堂に来ていた。





「お、レン、仕事終わったのか?」


『うん!ばっちしよー!!』






コックと笑顔で話すレン。


エースとのみ(マルコも)タメ語でレンが話すようになったのに気づいたクルーたちは、何とか自分たちともタメ語で話すよう説得し、成功したのだった。





「よし、仕事がんばってくれたからな。特別に何でも好きなもん作るぜ!何が食いたい?」



『ほんと?!じゃぁねー・・・・・・たこ焼き。』



「え?」



『たこ焼き・・が食べたいな。・・・駄目?』




「いいや、すぐ作るな。でも、何でたこ焼きなんだ?」





もっとちゃんとした物を頼んでくると思っていたコックは少し驚いていた。










『・・・私の命の恩人、が好きだった食べ物で・・・久しぶりに食べたくなっちゃって。』









「へぇ・・・」


微笑み、遠くを見ながら言うレンから、本当に大切な人だったことが伝わる。







あー、このレンの表情をエース隊長が見たら怒るんだろうな、うん。













「と、ほらよ。たこ焼き。」



『わ、ありがとー!おいしそっvv』





出来立てのたこ焼きを、熱いと言いながらもおいしそうに頬張るレンを見て、満足そうな笑みを浮かべるコック。





『ね、ね!今度、作り方教えてっw』


「おうっ!いつだって教えてやるさ。」


『ありがとー!』










実は気難しい部類にあたるであろうこのコック。

そんな人に、ここまで気に入られたクルーはいなかったのはもちろん、誰かと笑顔で会話することさえほとんど無かった。







レンの人をひきつける力に、コック自身驚いているようだった。




















しかし、そんな幸せな時間は一瞬にして消し飛ぶ。







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