12




そわそわ。


そわそわそわ。






たたた…



『エースさん!!!』





ビクッ







走り寄る音、自分に向けられる声。

エースの体がびくりと反応する。




「…っとに、昨日初めて会ったばかりだってのに……///」





なんで俺はこんなにも好きなんだろうか…







レンは心配そうにエースを見る。




『エースさん、昨日は……すみませんでしたっ!』



「…え?」




『えと……私、眠くなるとどこでも寝ちゃって……///』





レンはポリポリと自分の頬をかく。




「あ、あぁ…別に気にしてねぇよ。(てか、生殺しでも幸せだっ…て何考えてんだ俺!!!)」








『あーもー…本当に最悪ですね、私っ…エースさんに迷惑かけちゃったし、こんなことになるなら…』





「いや、気にしなくて『マルコの部屋の前で倒れれば良かったな』






























「え゛?」









『…うん、マルコなら……』



「…………」





エースが力なく崩れる。





「なんで・・・マルコ・・・・・・」



『エ、エースさんっ??!どうしたんですか??!!』




崩れ落ちたエースを支えるレンだが、エースからは立ち上がる様子がみえない。





『エースさん??;』



「・・・なんで、マルコなら良いんだ・・・・・・?」





決死の覚悟で聞くエース。




『え?マルコは・・・』






「俺がどうかしたかよぃ?」







どこから聞いていたのか、マルコがレンの背後から現れる。





『あ!マルコ、おはよう!!』



「はよ。で、コイツはどうなってんだょい?」





「………………」







突然不機嫌オーラを漂わせてマルコを睨むエース。




『ぇ、えーと…?』




訳が分からず困った様子のレン。




「まぁ良いよぃ。…ところでレン、朝飯は食ったかよい?」



『うん、まぁ一通りは…』




「じゃあ久しぶりに話でもするかよぃ?」



『良いよ♪』






笑顔でマルコの要求をのむレン。


肩に何事もなさそうに手を回し、甲板の方へ行こうとするマルコ。

















「……ちょっと待てぇええぇ!!!!!!!!」








ついにキレた男がいた。






.


[ 13/72 ]
[*prev] [next#]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -