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ドタドタドタッ




「ふわぁ………ぁん?何事だ?」





大きな足音に目を覚ましたエース。



なんだかんだで軽くは眠ることが出来たようだ。







近づいてくる複数の騒がしい足音。



覚醒しないエースの頭では理解が追い付いていなかった。






バンッッ!!!!!




「起きろ!エース!!!」


「隊長、レンがいないん………!!!!」





「!!!!………げ。」







しばし沈黙が広がる。



なんせクルー達が血眼になって探していた人物はエースの隣で寝ているのだから。







てめぇエースーーー!!!!!!






誤解だあぁあぁあ!!!!










−−−−−−−−−−


『………ぁの……良いんですか……?』




朝食の為、クルー達とともに食堂に来ていたレン。



だが、大勢のクルー達に囲まれている割に、昨日あんなにべったりだったエースが側にいない。




「あー、全然良いの、あんなヤツ」


「本当に何もされてねぇのか?レン。」


「エースめ…許さねぇ…」




『??』




クルーがエースに危険を感じ、言い渡したのは…



レンの半径3b侵入禁止。






レンの視線の先にははるか遠くでエースが大分落ち込みながらべていた。











「ちくしょ……あいつらめ…」



バクバクとやけ食いのように口に食べ物を放り込んでいく。



「あら、やけ食い?隊長さん」



「あ?」




笑いながら声をかけて来たナースに怒りをみせるエース。




「…まあ気持ちも分からないではないけど……隊長さん、レンに手出せそうな人じゃないし。」


「てめ…」



「怒らないで。ほら、もう少し落ち込んでたら、きっと向こうからやって来るわょ?」



「あん?…!」





軽くナースが目配せをすれば、心配そうにこちらを見てくるレンがいた。



それに驚き、嬉しそうなエースを見ると、ナースは満足そうに去っていった。









『(エースさん、大丈夫かな……。ナースさんとさっき話してたけど、具合でも悪いのかなぁ…。)
うん、後で聞いてみよ。』








2010.4.12


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