「暑いよ佐伯くん、どうしよう溶けそう」 「仕方ないだろ。夏なんだから」 「うー……」 「おい、おまえ足元ふらついてないか?」 「うん、暑くてフラフラする……」 「大丈夫かよ? ちょっとこっち来い。日陰で休め」 「でも、次の乗り物……」 「いいよ、そんなの」 「でも、チケット代……」 「いいから。無理して倒れたら洒落になんないだろ。行こう、ほら」 「う、うん……」 「何か飲み物買ってきてやるから。何が良い?」 「えっとね、オレンジジュース」 「分かった。大人しくしてろよ?」 「うん、ありがとう」 ・ ・ ・ 「どうしたん、あかりー。急にプリンスと消えたからビックリしたわ」 「うん、わたしもビックリしちゃった……」 「つーか、あいつ今、完全に俺らのこと忘れてるよな」 2011.04.15 (*実はWデート中でした。佐伯さんはデイジーのことが心配で仕方ないだけ) (*思うんですが、バカップル中の二人はWデートのときとか、いつもの癖でうっかり手を繋いでしまうとかないんでしょうか) <-- --> |