09.猛暑



「暑いよ佐伯くん、どうしよう溶けそう」
「仕方ないだろ。夏なんだから」
「うー……」
「おい、おまえ足元ふらついてないか?」
「うん、暑くてフラフラする……」
「大丈夫かよ? ちょっとこっち来い。日陰で休め」
「でも、次の乗り物……」
「いいよ、そんなの」
「でも、チケット代……」
「いいから。無理して倒れたら洒落になんないだろ。行こう、ほら」
「う、うん……」
「何か飲み物買ってきてやるから。何が良い?」
「えっとね、オレンジジュース」
「分かった。大人しくしてろよ?」
「うん、ありがとう」
 ・
 ・
 ・
「どうしたん、あかりー。急にプリンスと消えたからビックリしたわ」
「うん、わたしもビックリしちゃった……」
「つーか、あいつ今、完全に俺らのこと忘れてるよな」


2011.04.15
(*実はWデート中でした。佐伯さんはデイジーのことが心配で仕方ないだけ)
(*思うんですが、バカップル中の二人はWデートのときとか、いつもの癖でうっかり手を繋いでしまうとかないんでしょうか)
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