ゴミ箱 | ナノ


▽ りょましゅん(BL・えろ)


飲み込んだ熱い息が、そのまま下肢へと落ちていくような、錯覚。
喉を反らして唇を引き結べば、くぐもった笑い声が聞こえた気がした。
みっともなく肌蹴た袴や、更にその奥の下帯すら解けていて、剥き出しになった場所を隠しているのは綺麗な灰銀の髪だった。

隠している、と表現すると語弊があるかもしれない。
寧ろそれを曝け出させているのはその髪の持ち主であり、実際に隠しているのは髪ではなく赤く色づいた唇であり、口腔である。
闇夜にも美しい灰銀の髪と、血管の浮かぶ赤黒いそれの対比は目の毒だ。
見れば見るほど快は増し、意識せずとも興奮が募ってしまう。

「っ、ふ……、瞬…」

止めた方がいい、そう頭では分かっているのに、止めようと伸ばした手はまるで強請るように髪を柔らかく掻き混ぜるだけで何の役にも立っていない。
指に絡みつく細い髪はさらさらと指の間を擽り、闇に踊る。
それを催促と取ったのか、強く先端を吸われて腰が跳ねた。
気を抜けば放ってしまいそうだ。
そんなギリギリのところにいるのに気付いているのか、瞬は今にもはちきれてしまいそうに膨らんだそれをねっとりと舐め上げた。

「くっ…!」

男同士、どこがいいのかなんてきっと慣れた娘よりも分かっている。
根元に軽く手を添えたまま裏の筋を尖らせた舌で焦らすように舐める瞬の顔はやけに愉しそうに見えた。
逆の手で重くなった玉を揉まれれば一層出したくて出したくてたまらなくなる。
この甘くてキツい責め苦はいつまで続くのだろう。
情けない声で瞬を呼ぶと、それに答える代わりに温かな口腔がどろどろに濡れて張り詰めたものを咥え込んだ。


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