『ねぇねぇ、恭弥まだー?』


「ちょっとくらい待ちなよ。キツくない?」


『うん!』


「あとはこれを差して……と、できたよ。こっち向いてごらん」


雲雀がアリスの髪をサイドテールに結い、かんざしを差してから頭上から手を離し、姿見へと向かせた


『わぁ……!可愛いね!これって日本の服なの?』


「うん。晴れ着って言って、正月に女性が着るものだよ
ちょうど元旦だし、初詣に行かないとね。行く?」


『ハツモウデ?』


コテン、と首を傾げるアリスに雲雀は紋付き袴を着ながら1つ頷いた


「そう。年の始めに神社に参って、参拝や御神籤を引いたりするんだ
人が多いのは面倒だけど、一応日本の儀礼だからね。いこうか」


『行く行く!!日本の文化、楽しみー』


「ほらほら、そんなに動いたら着崩れるよ」


パタパタと和室を駆けるアリスを宥めながら自身の身支度も済ませていく





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