始まりは一言から

「よくも早織を傷つけたな!」

「見損なったぞ、ヒバリ!」

「お前をボンゴレから追放する。元守護者だからと言って容赦はしねーぞ」



「……ぐ、ぅ……っ」


一人の少年を取り囲み暴力を奮う制服の生徒達やボルサリーノを被った赤ん坊。一人の生徒の背後に隠れるように成り行きを見ている女子生徒


「何も……、してない……っ」


「まだ言い訳をするのかよ!」


「そろそろやらねぇか?」


「うむ、極限に賛成だ」


「……っ、」


髪を鷲掴みにされ顔を上げさせられる少年、雲雀恭弥
雲雀の体の至るところに残る打撲や切り傷、刺し傷に銃痕などが痛々しさを物語っている
そのまま引き摺られ屋上の端に連れていかれる


「お前みたいな奴、誰からも好かれねぇから心配なんかされねぇだろうな」


「つーか、こいつを好きになるとしたらよっぽど最低な奴じゃね?」


「全くだ。こいつと同じ学年だというだけで虫酸が走るぞ」


「ツナや骸が来ねぇうちにさっさと落とせ、獄寺」


「────!」


「分かりました、リボーンさん!」


「じゃあな、ヒバリ」



そしてそのまま屋上から雲雀は落とされた



















──はずだった



「クスッ、最後の最後でミスしたね、愚民共」



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