1.
ーー代理戦争、勝者は風チーム
そう告げられて終わったものと始まったもの
空を仰ぎながら少年、雲雀恭弥は隣にいる赤ん坊から青年へと本来の姿に戻った風と言葉を交わす
「風、終わったよ」
「えぇ……」
「ということで勝負しようか」
「はい、と言いたいのは山々なのですが、互いにボロボロですし明日以降にしませんか?」
「仕方ないね……。君はこれからどうするんだい?」
「どうしましょうかねぇ。愛弟子の姿も見れたことですし、また放浪の旅に出るのもいいですし、君に興味ができましたかは気まぐれですかね」
「ふぅん。まぁいいや
明日、放課後に学校の屋上で待ってるから」
「えぇ。では、また明日」
明日、そう告げて雲雀と風は別れた。その明日が彼らにとって、悪夢の始まりであることにまだ彼らは気づけなかった
「あいつが優勝するのは気に入らない」
「だったらどうすんだ、コラ」
「ツナ達も負に落ちねーはずだからな」
「「グルになって、あいつ達を蹴落とせばいい」」
【捕まらない浮雲】
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