2.

「…もう一度言ってみなよ、君」


休日の学校の運動場で風とこれから戦おうとした最中にやってきた目の前にいる生徒数人と向かい合って耳を疑った。その言葉はにわかには信じられないことで


「ですから、雲雀さんには雲の守護者、及び風紀委員長を辞退してもらう、とのことです」


「雲の守護者は別にどうでもいい。秩序を譲れと?
君たちは何を企んでるの」


沢田綱吉、獄寺隼人、山本武に古里炎真、笹川了平にクローム髑髏。そして、赤ん坊達
ああ、そうか。嫉妬か。虹の代理戦争編の勝者が僕達なのが腑に落ちないのだろう
隣では今日戦うと約束していた風がため息をついた


「やれやれ……。あなた方がそんなに小さかったとは思いもよりませんでしたよ」


「言っておくが、これはボンゴレからの勅命だ。そして汚名を拭うために「僕を消すっていうことでしょ」……そうだ」


「マフィアは汚い悪知恵は働くんだね。感情を制御できないのはただの子供だ
君たちの行動は僕の評価を下げていった。興味がなくなったよ
君たちにやすやすと殺されるほど、僕はお人好しでも自殺志願者でもない」


「同胞を相手にするのは気が進みませんが、やるしかありませんね。簡単にはやられませんよ」


「だろうな。だが、ボンゴレの決定は絶対だ。消えてもらうぞ、ヒバリ」


器の小さな相手は多勢に無勢。こちらは2人に対して軽く二桁を上回る人数で増してや最強と謳われた赤ん坊まで一緒なのだ。ボンゴレの守護者とボス、そしてアルコバレーノに代理戦争に参加した者たち
簡単に負けるつもりもなかったが、やはり面倒くさいことに僕達は追い詰められた
周りを囲まれて一言で表すなら絶体絶命。そして引き金が引かれた


そんな状況で暗くなる視界で最後に見たのは紫色に輝く炎とプラチナブランドの髪だった




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