日記というｶﾃｺﾞﾘｰにありながら日記書いてなかった。
ただただ過去の遺物を惜し気もなく披露してるだけなのもアレなので久々に。
外はとっても暴風圏です。


携帯が故障してしまったので代替機でぽちぽちやっております。
もうｽﾏﾌｫなご時世ですから“ぽちぽち”なんて擬音語ではないんでしょうねぇ。
修理受付のお姉さんにも「どうされますか？」と聞かれましたが、機種変しにきたわけではないのでご期待には添えずに修理です。
なので田中はしばらくｶﾞﾗｹｰです。



昨日携帯は絶不調で叫び足りない部分を書きに来たぜ！
って程でもないんですが、「美の巨人たち」で特集された『ｻﾓﾄﾗｹのﾆｹ』について徒然。

首と両腕・足の一部がない状態でﾙｰﾌﾞﾙに展示されている勝利の女神・ﾆｹ。
基督教など異教が侵攻してきたことによりその体は失われたようですね。
今まで自然災害か何かうっかりで破損したと思ってました、お恥ずかしい(´・ω・`)
同年代の彫刻があんな狙ったように腕ぽっきりとかそうないわな。

後世失われた部分を補完せんと当時の文献や資料から様々な考察が行われています。
ｺｲﾝに描かれた意匠のﾆｹはよくﾗｯﾊﾟを持っていたのでｻﾓﾄﾗｹの彼女もﾗｯﾊﾟを高らかに吹きながらその優美な羽根を広げていたのではないかと。
そういえば何かで「始まりの時はﾗｯﾊﾟを吹き、終わりの時は太鼓を叩く」みたいな昔話があった気がする。
どっかの城の天守閣にある太鼓が鳴ったら終末とかあったし。関係ないけど。


実際は後に発見された右手の指や肩の切り落とされた角度から手を広げ腕を上げていたと推測されたようですが。
羽根に関してもその広げ方が鳥が着地する際の様子と酷似していることから、ｻﾓﾄﾗｹのﾆｹは船首に右手を高らかに上げ降り立ったという見方みたいですね。


一体彼女は何を？
勿論船に勝利を知らせる為に降り立ったのです。
誰よりも何よりも真っ先に吉報を伝えに。
ﾆｹは勝利の女神ですからね。

彼女は勝利をもたらすのではなく勝利を告げにくるのだそうです。
ｷﾞﾘｼｬの神々は時に理想などが具現化した姿とされています。
そう考えるともたらすのではなく告げにくるという方がしっくりきますね。
理想は例え神々の姿を借りたとしても成し遂げるのは人の身なのですから。