小説 | ナノ

コナン


悠人inコナン
加藤百合香はオリキャラです。

*設定*
蘭が高校の先輩(主人公、百合香その他)と客船で海の旅。
そんな折殺人事件が起きます。犯人は百合香。そのちょっと後の話。


「私を捨てるの!?」

百合香の怒鳴り声が甲板に響き渡った。今度こそ全員の視線が一度に注がれる。
百合香はひどく興奮した様子で、瞳を濡らしている。
悠人は咎めるように百合香の名前を呼ぶが、彼女は構わず続けた。

「なんで急に冷たくするの!?あんなに私を愛してくれたじゃない!」
「私たち幸せだったはずでしょ…?なのに、どうしてそんな態度…」

取り乱したような声は言葉をつなげるうちに勢いを落とし、弱弱しく震えて消える。
百合香の目からとうとう涙が流れ落ちる。しかし百合香は目を閉じようとはせず、責めるような色をのせて悠人を見つめた。

「加藤さん」

悠人はただ彼女の名前を呼ぶだけで、動こうとはしない。
その冷静な態度に、百合香は顔を落とした。百合香にとって、これだけ訴えかけても悠人が自分を名字で呼ぶ、その冷静さが辛いようだ。
辺りに自分のすすり泣きが響いているのを聞きながら、百合香はぽつりとこぼした。

「……赤ちゃんが、できたの」

悠人はピクリと眉を動かすと、冷静なまま言った。
「検査はした?」

百合香は固まった。


「ちょっと!!」

怒り心頭といった様子で蘭が声を上げた。近くにいたコナンたちは肩をはねさせるが、心ない悠人の言葉をよくは思っていないらしい。蘭がつかつかと二人のもとへ歩いていくのを止めはしなかった。
彼らの間に割り込んだ蘭は悠人をキッと睨みつける。

「検査はした?ってどういうことですか!
見てわかるでしょ!百合香さんのお腹、膨らんでるじゃない!」

「毛利さん?」
突然の乱入者に驚いたらしい。悠人はようやく表情を崩した。

「……蘭ちゃん…」

蘭の声にハッとした百合香は、我慢できずにその場に泣き崩れた。マスカラが落ちた百合香の目から、大量の黒い涙が零れる。
百合香を不憫に思った蘭は彼女の手を取った。そのまま蘭は百合香にやさしい笑顔を向ける。

「行きましょ、百合香先輩」

百合香は思わず蘭に抱き着いた。

「私、藤原さんがそんな人だとは思いませんでした」
もう一度悠人をねめつけた蘭は百合香を連れそのまま歩き出す。

「毛利さん、待って」
悠人の言葉には耳を貸さずに、二人は無言で船内へ入ってしまった。
悠人は追いかけてはこなかった。



そのあとコナンとか平次とかおっちゃんに「あれはないんじゃないの…」的に責められたところで、主人公が百合香は想像妊娠だと発表。主人公「そんな関係は持ったことがない」
コナンたちは詳しいこと知らんので半信半疑。

※百合香は可愛い設定
百合香が主人公に片思いするが、これまでの男と違い寄ってこないのでどうアピールしていいかわからない→ほかの男を悠人に見立ててS○X!!→本当に悠人とヤってるように思えてくる→百合香「妊娠したい!」→想像妊娠
百合香は悠人と親しいと思い込むが現実は厳しい。自分にはよそよそしいくせに他人と親しいのが許せない百合香は悠人の一番の親友を殺す。
このあともちょっと殺す。そしてちょっと悠人が疑われる。仲良しな人ばかり殺されるってちょっと変だよね。

悠人と百合香は体の関係どころかあんま親しくすらない。講義で隣の席になったことがあるくらい。そのときちょっと話しただけで恋におちちゃったらいいなー。



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