マシュマロ


ライニル。ニール女体注意





「んー……」
「どうかした?」
リビングにはローテーブルと二人掛けのソファ。姉さんは俺がソファに座って脚を組み新聞を読む傍ら、ソファとローテーブルの隙間の床にぺたりと座ってローテーブルに両腕を投げ出し、突っ伏している。
「これ、邪魔なんだよなー……」
「これ?」
テーブルには何も乗っていないし、ニールは何も持っていない。華美な服を着ているわけでもアクセサリーを付けているわけでもない。シンプルな白いカットソーを着てジーンズを着ているだけだ。腕時計だって付けてない。不思議に思って首を傾げると、ニールは億劫そうに頭を持ち上げた。それから右腕を持ち上げ、立てた人差し指で下を指した。
「あぁ」
指先が指しているのはテーブルの上で、そこには確かに乗っていた。テーブルの上に乗っているしっかりとした質量のものを見落としていた。
「なんか最近でかくなった気がする……大きいと肩こるってホントなんだな」
姉さんが床から俺を見上げてくる。改めて見てみれば、大きめに開いた襟ぐりから谷間が覗いている。見上げる動作にふるりと震えた。栗色の癖っ毛が白い胸元を擽る。
「俺が毎日揉んでるからじゃない?」
見慣れてるから見落としてた。姉さんのおっぱいはいつもそこにあるもので、いつも見ているもので、だから空気みたいに普通でそれが重いとか邪魔とか考えたことなかった。まぁ確かに、でかい。しっかりテーブルの上に乗るくらいにはでかい。揉んだ時に手のひらから溢れ出る肉のやわらかさを堪能できるくらいにはでかい。
「なっ」
ニールが金魚みたいに口をぱくぱくさせるとしっかりとした重さを持った双丘がゆさりと揺れて衣擦れの音を立てた。
「あっちょ、やめ……っ」
新聞の端がニールの胸につんつんとぶつかった。勿論わざとだ。生地の上からでも新聞の先がつぷりと埋まってふにゅりと形を変えた。
「重いなら持っててやろうか?」
「断固拒否、するっ」
顔を真っ赤にして必死に耐えてる姉さんは可愛い。怒ったニールは立ち上がって俺に背を向けた。ジーンズがはち切れそうな尻も良い。
「ベッドで待ってて?」
でかくてふわふわなおっぱいは正義。もっとでかくても良いと思うから俺はこれからも頑張ろうと思う。






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