偽りのカレンデュラ 



 そうといって、決して罪悪感がなくなるわけではなかった。

 苦しい過去を聞いてしまったこと。

 なのに突き飛ばしてしまったこと。

 なのに気づかわせてしまったこと。

 なのに身の上話をしなかったこと。

 一方通行で散会してしまったこと。

 時間を追うごとに罪悪感は募り、そして罪悪感を払拭するように筆を走らせた。

 あたしのほうからカレンデュラの悪夢に乗りこむために。




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Nanase Nio




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