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Short Short Log

水に沈んだ星屑ひとつ1

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「どうして」
激しい戦闘の果てに追い詰めて、深く被ったローブを剥ぎ取った貴方が信じられないとばかりにつぶやく。
「私が闇払いになるとは思わなかった?」
精一杯の虚勢で微笑む私の言葉にレギュラスの顔が泣きそうに歪む。石畳に滴り落ちる鮮血がゆったりとした終わりの時間を告げる。
「終わりにしよう、レギュラス」
閉じた目蓋の裏を緑の閃光が焼く。最期の口付けは血の味がした。

(レギュラス/水に沈んだ星屑ひとつ/shortにup)


 

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