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闇色の猫

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「リドルは猫みたいだね」
ソファで長い脚を投げ出し寝そべるリドルに向かって、唐突に貴女はそう言った。油断を誘ってするりと人の心に入り込む。気紛れで、自分勝手。なのに不思議と憎めなくて、どうしようもなく惹かれてしまう。その反面、いつか居なくなってしまうのではないかと堪らなく不安になる。
「保証は出来ないな」
此方の考えを見透かすように不敵に哂うリドルは綺麗で、危険な程に美しかった。
「けれど心配しなくていい。僕が君を守ってあげる。飼い猫でいる内は ね」

(リドル/闇色の猫)

 

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