Qoo | ナノ
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ちょっとマテ。たしかここに来た理由はたしか"観光"とか言ってなかったっけ?
逃げてきたって言うなら観光って無いだろうよ。


「ちょっと。クウ。たしか地球に来たのって地球を観光する為て言ったじゃん。そんな逃げてきたなんて……」

そうだよな、"逃げてきている"必死さは最初会った時から微塵も感じなかった。

「うん。観光だよ」

「え?でも逃げてきたって・・・」

「うん。逃げてきたー。それで地球に来たからちょっと観光しようかなぁーって・・」

「ちょっとマテそんな、怖い魔王に追われているのに観光って・・・」

なんか変だ。

「そうだけどねえ。でもせっかくこんな僻地の地球にきたんだし〜楽しみたかったしぃー」

その時、どおおおんっ!!!と音とともに………。


俺のアパートの屋根が吹き飛んだ。

いや、正しくは、俺の部屋がむき出しになっていた。天井がすっぽりなくなってる。


「ええええええーーーー!!!」

ちょ・・・・。これ、この前クウにこんな事やられた記憶が・。。
たしかクウにUFOを見せられたときに・・・。

まさか・・・・。

部屋の天井がなくなって空がよくみえる。
その空に……やったらべかべか派手な装飾をしたまるで、熱帯魚のカサゴみたいにとげとげとひらひらした何かが・・・・。


「あれ・・・」

俺が指さした。


それを見たクウが・・・


「うげええ。来やがったああ」

「ええええ?アレ?アレが魔王?」


「そうだよ。アレが。マオーの乗ってる・・・」

何?アレが乗り物??って。その熱帯魚のカサゴみたいなUFOがぐんぐん近づいて来て、そして、そのどこをどうみても口みたいなとこがパッカリ開いて中から何か人が出てきた。
それは・・・

あれ?あれ?

「ってかあの人ーーーーじょにーでっぷ?」

何処をどうみても、某ハリウッドの俳優のジョニー○ップなんですけど・・・・。







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