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kobakoまとめ *2022.11月号
・ほぼ魔族長と部下夢主(+たまにリザル)の会話文です。
・時系列等々バラバラ
・series設定の話も含まれています。


▼ガン見されてたので

「……マスターはちゅーの時、何で目を閉じないんですか」
「お前がこのワタシの美しさに溺れて心も体も蕩けてしまっている様を一瞬たりとも見逃さないためだよ」
「も少し情緒のあるちゅーしたいです……」

▼目を瞑ってちゅー地獄

「────」
「んむ……」
「────」
「む、んむ……」
「──────」
「む……んんむ!!」
「────、」
「ぷは!! ち、窒息するかと思った……! ちゅーで殺されるかと思った……!!」
「風情のない。お前がしたいと言ったのにね?」
「たしかに目は瞑っててくれましたけど、長すぎて呼吸止まるかと思いました……」
「止まればいいだろう。ワタシの唇で死ねるなんて、なんとも幸せなことじゃないか」
「……、……たしかにいいですね、それ。ならマスター、もう一回お願いします」
「………………」

▼今日は吸いたい日

「……すごく目立つところについてるじゃないですか。……キスマーク」
「ッフン、当然だろう? お前はワタシのもの。むしろ、所有印がついた今の状態の方が正常だと言うべきだ」
「……そうして面と向かって言われると、ちょっと恥ずかしいです。……まあ、噛まれるよりはマシか……」
「随分余裕を見せるじゃないか。まだまだ序の口だと言うのに」
「序の口って……ひッ!?」
「さて、まずはここから彩ってあげようか」
「何で下半身からなんですかッ!? ぶち壊しですよ!! あとパンツ返して下さい!!」

▼声聞くと落ち着く

「リシャナ」
「はいー」
「…………、」
「? どうしたんですか?」
「……おいで」
「……え、は、はい」
「……(ぎゅう」
「ま、マスター、本当にどうしちゃったんですか?」
「……うるさい」
「??」
「……リシャナ」
「はい?」
「口を閉じるな」
「へ……あ、あーん?」
「違う。……喋っていろ」
「な、なんでです?」
「…………」
「マスター?」
「……声」
「え?」
「……いいから喋っていろ」
「は、はい……」

▼あーん

「マスター、あーんしてください」
「……は?」
「あーん」
「…………ぁー」
「えい」
「…………む」
「部下特製クッキー新味です」
「…………、」
「ぎゃう!! な、なんでデコピン……!?」
「主人を馬鹿にするからだよ」
「馬鹿になんてしてないですよ!! ……あーんした時に見えた八重歯が可愛いって思ったりしただけでゃうッ!!」
「……額に穴を空けられないとわからないようだね?」

▼あったらやだなって思った

「たまーにですけど、私ももう少し魔族らしい体してたらもっとマスターの役に立てたのかなって思います」
「さあ、どうだろうね? どんな姿をしていようが、中身がお前である限り何も変わらないだろう」
「でも、爪とか牙とかあったら武器が一つ増えるんですよ? あとは……ツノとか」
「…………ツノ」
「はい、ツノです」
「…………(ナデナデ」
「……? マスター? 何で私のおでこ撫でてくれたんですか?」
「……別に」

▼爪磨き出来なくなるからやだなって思った

「爪ならどうですか、見た目はいつもの私のままですよ」
「だから何」
「……ツノって言ったら不満そうだったの、マスターじゃないですか」
「ッフン、お前のくだらない発想に付き合う健気なワタシの身にもなってほしいものだね」
「むー」
「だいたい、この貧弱な体に爪が生え揃ったところで変化なんて……(ひょい」
「わ」
「…………」
「……マスター? 何で私の手捕まえたまま固まってるんですか?」
「……お前の手に魔物の爪は不必要だ」
「は、はい……」

▼純粋にやだなって思った

「逆に、マスターはツノとか欲しいと思ったことは……、……無さそうですね」
「無論、そうだとも。完全無欠なこのワタシの姿に、これ以上の華美な装飾は不必要だ」
「ツノつきマスターも見てみたい気がしますけど……でもたしかに私の身の安全的にその方がいいですね。……たまにマスターがする、おでこすりすり、もしツノがあったら私の胸に穴が空いちゃいますし。物理的に」
「ほう? ……そう聞けば興味が出てきたね?」
「猟奇的すぎます……」

▼目指せお淑やか

「もっとお淑やかで優しくて穏やかになりたいと思ってます、私」
「無駄な努力をするくらいなら、最初からもっと有益な時間の使い方をするんだね」
「まだ無駄と決まったわけじゃないです! 今から努力すればきっと私だって淑女になれ、」
「…………(すっ」
「え、マスター、なんでおみ足見せてくださったんですか、んへ、んへへ…………はっ!!」
「お前が、淑女、ねぇ?」
「う、うぐッ……」

▼あらがえぬ永久機関

「………………」
「その気色の悪い視線をやめろ」
「……マスターのお身体を見てもデレデレしないようにならなきゃと思いまして」
「ッフゥン!!」
「っは!! そ、そんなとこ見せてくれちゃうんですかマスター!! …………じゃなくて、は、恥ずかしいです、そんな格好……!」
「…………馬鹿らしいと自分で思わないのかな?」
「ぐぅッ……今までで最高レベルに辛辣なお言葉……!」

▼お淑やかは遠く遠く

「『お淑やかな女の子は誰に対しても物腰が良い』……。……なるほど」
「まだ懲りていないとは。お前の単純な思考回路が一朝一夕で変わるはずがないというのにねぇ」
「……これから努力するんです。マスターに罵られようと踏まれようと無限の心の広さで許せぴぎゃッ!!」
「下位の魔物どもと同じ悲鳴が上がったねぇ? お前の心が折れるか額に穴が空くか、どちらが先かな?」
「何も、悪いことしてないのに、デコピン……、ていうか私がお淑やかになれないの、八割型マスターのせいじゃないですかっ……!」

▼すやすや

「……すぅ」
「…………(……こいつ、主人の膝の上で寝やがった)」
「……ぐぅ」
「(叩き起こしてやろうか。それともこの口の中に突っ込んであげるか)」
「……すたー…………」
「……?(寝言か……?)」
「──やるなら、カボチャじゃなくてパンツの切れ端でお願いします」
「は?」
「……すぅ」
「? ……??」

▼カエル以下を見る目を向けられた

「マスターマスター」
「……何」
「はい、両手でカエルが出来ました。げこです」
「………………」
「……ごめんなさいでした」

▼シンプルアンドストレート

「──マスターのおみ足に挟まれたいです」
「…………(げし」
「違います、頭踏まれたいじゃなくて、挟まれた、うぎ……」

▼太腿に挟まれてみた

「……ふへへへ」
「…………」
「マスターの太腿が、私の体を挟んで、むにむにしてて、ふへへへへ……」
「……実況するな」
「ごめんなさい……。でも、言葉にしないとあまりに素晴らしい体験すぎて、現実味が持てなくて……ふへへへ」
「……リシャナ」
「はい?」
「かつて、女神軍との争いで肉体が岩で出来た亜人と対峙したことがあってね」
「……は、はい?」
「お前が不躾に撫で回している美しい脚で、その亜人の首を蹴り飛ばしたことを思い出したんだよ」
「…………へ」
「あの時から脚力が落ちていないか、何故だか試したい気分になってしまってね。……ちょうど良い練習台が、今、ワタシの脚に挟まれていて、」
「ごめんなさいでした!!! 二度と挟まれません!!!」

▼太腿に挟んでみた

「微妙」
「マスターの方から私の太腿にお挟まれになったんじゃないですか……。恥ずかしいので、微妙なら解放してください……」
「ハッ、お前が先に無礼を働いたのだろう? 罪には罰だ。あと五時間はこのままでいてもらうよ」
「……はーい(絶対に途中でマスターの方が飽きるはず……)」

〜二時間後
「…………すぅ」
「(ま、まさかの熟睡してる……!!?)」

▼まだだめ

「マスター、腰が砕けそうなのでそろそろえっちもおしまいに、」
「は?」

▼また事後

「……おい」
「んむ……おはようございます、マスター」
「おはようじゃねぇんだよ。……何でお前、全部つけてやがる」
「つけてって……あ、下着のことですか? 全裸のままだと寒か、」
「取れ、今すぐに」
「え、な、何でですか……? ていうか何でそんなに怒って、」
「取、れ」
「は、はい…………」

▼何よりも明白な証明

「ッ痛……!」
「騒がしい」
「ざっくりいってました……。やっぱりさっきの攻撃、当たってたんですね」
「隙を見せるからだよ。……ほら、腕を貸せ」
「え」
「……ああ、良い血の色をしているね」
「あ、あんまりじっくり見ないでください……」
「お前の大好きな主人が褒めてあげているのだから、拒絶する理由はないはずだよ」
「そんなに良い色してます? 色は普通の血と変わらない気がするんですけど……」
「違っているとも。……お前がワタシだけのモノであるという、決定的な証明なのだからね。……フッ」
「(よくわからないけど……すごくうっとりしてるから、そっとしとこう……)」

▼ある真夜中の話

「……マスター」
「………………主人の睡眠を妨げるなんていい度胸だな、馬鹿部下」
「うう……ご機嫌斜めなのは重々承知です、なんです、けど……!」
「けど、何」
「……ちゃ、います」
「……は?」
「…………もれ、ちゃ、います……」
「…………へぇー?」
「う、意味深な反応……! でも、お願いですから、ついてきて、ください……!!」
「以前までは一人で行っていただろう。そこまでご主人サマに見てもらいたいのか? あ?」
「違うんです!! 最近夜歩いてると、視線を感じるんです! だから、一人で歩くの、怖くてですね……!!」
「知るか。俺は寝る」
「…………じゃあ、リザルに頼、」
「あ?」
「あうう、やっぱり怒るんじゃないですか……!」

▼瓶詰め部下

「そういえば、勇者は空き瓶にいろんなもの入れるらしいですよ」
「ふーん」
「便利と言えば便利ですけど……すごくかさばりますし、私じゃ使いこなせないですね」
「……ふーーん」
「……興味ないのはわかりましたけど、その意味深なふーんは何ですか」
「別に。良い使い道を思いついただけだよ」
「良い使い道、ですか?」
「まずはお前の体を魔術で縮める」
「はい」
「そして空き瓶の中に入れる」
「……はい」
「四方八方からその様子を見てあげる。……ッフ、とてもとても楽しそうだよねぇ……?」
「新手の拷問でしょうか……」

▼ルト姫様と恋バナ

「して、そなたとそなたの想い人との関係は良好かの?」
「良好、なんですかね……。扱いはすごくぞんざいですし、日々罵られてますけど……たまーに、すごく優しく頭撫でてくれるとすぐに騙されちゃうんですよね」
「うむ。男というものは乙女心をちっとも理解しようとせぬ。それでもやはり、惹かれてしまうものゾラ」
「わかります、姫様……!!」
「わらわの気持ちも、全くというほどに気づかれぬ。……わらわがどんなに胸を苦しめても、じゃ」
「誰ですか!? その無礼極まりない男は!? こんなに健気な姫様を放っておくなんて許せないです!!」

▼事後の会話

「……腰、痛いです」
「だろうね。あれだけたくさん突いてあげたのだから」
「……幸せ、ですけど。毎回、その……出来ないか、心配になります」
「あれだけたくさん出してあげたのだから、その可能性もあるだろうね?」
「うー、他人事みたいに言うじゃないですか……。出来たら困るの、マスターですからね? ……それに、」
「何」
「出来ちゃったら、マスターじゃなくて、『パパ』って呼ばなきゃいけないんですよ?」
「………………………………」
「え、マスター、何で固まって、」
「リシャナ」
「は、はい?」
「……あと三回、シようか」
「へ……?」

▼事後の話の続き

「マスター朝ですよ」
「…………」
「マスター」
「…………」
「…………パパー」
「(ガバッ!!」
「!!!?」
「……リシャナ」
「お、おはようございま、」
「………………ヤる」
「は、はひ……」

▼プレゼントfor先輩

「マスター、質問です」
「……何」
「魔物の子たちが喜ぶものって、やっぱり美味しいお肉でしょうか」
「知るか。このワタシが下位の魔物どもの嗜好になど興味を持つわけがないだろう」
「うー、もうちょい興味持ってくださいよ……」
「ッフン。長たるもの、下位の者にへりくだることなどしないのだよ。……大体、そんなものは直接本人に聞けば良いだろう。やたらと共にしているのだから」
「あれ……なんで私がリザルに渡そうとしてるってわかったんですか」
「単純なお前の思考など手に取るようにわかるとも。ワタシはお前のご主人様、だからね?」
「……じゃ、今考えてること、わかります?」
「……『脚を触りたい』」
「何でわかったんですか!?」
「……その汚らわしい視線は無自覚なんだね」

▼プレゼントfor先輩 そのに

「……そういうわけで、日頃お世話になってるリザル先輩に、贈り物をしたいんです」
「勝手にすればいいだろう。何故ワタシにそれを伝える」
「……美人で寛大でいろんなことをたーくさん知ってるマスターなら、良い案をいただけるかなと思って」
「ッフン、よくわかっているじゃないか。森羅万象を知り、卓越した美しさを持つこのワタシの素晴らしさを」
「そです。大好きです。そんなわけで、一緒に考えてください」
「ハッ、そうまでしてワタシの知恵を借りたいというのなら仕方がない。存分に、感謝をしながら、耳にするんだね?」
「はい、ありがとうございます。(……計画通り)」

▼プレゼントfor先輩 そのさん

「やっぱり一番喜ぶのはお酒かお肉……なんですかね」
「だろうね。獣の血が入った魔物は食欲さえ満たされれば満足する単純な作りをしているからね」
「リザルはそんなに単純な作りをしてるようには見えないですけど……私よりよっぽど頭良いですし……」
「ふむ。それには同意だ。お前は食欲が満たされずとも餌をちらつかせるだけで満足するしねぇ?」
「そんなことないですよ、私にだってちゃーんと理性はありますから、ちょっとやそっとじゃ動じな、」
「…………(ぴら」
「!! ま、マスター!! いきなりマントをめくりなさって何を見せてくださるんですか!!?」
「…………犬以下だね」

▼プレゼントfor先輩 そのよん

「どうせ渡すなら形に残るものがいいなーとも思ったんですけど、魔物のリザルにとっては余計な物になっちゃいますよね」
「フン、そのような無駄を好むのは人間くらいだよ」
「言われると思いました……。……そういえば私、マスターにも贈り物ってしたことないですね」
「ふむ」
「…………」
「…………(じーー」
「……わかりました。リザルより先にマスターに贈り物します」
「ッフン!! そこまで言うなら仕方がない! 従順な犬の飼い主として、貢ぎ物を受け取ってあげようじゃないか!!」
「(すごく嬉しそう……)」

▼プレゼントfor先輩 そのご

「……よくよく考えたら、魔物の子たちが欲しいものって人間のお肉なのかもしれませんね」
「そうだろうね。美食家のワタシには理解し難いけれど」
「リザルも出会ったばっかりの頃は私のこと食べそうになったって言ってましたしね……。……んー」
「何」
「日頃お世話になってて命の恩人でもあるリザルになら指の一本くらい食べられていいかもって気がしなくもないんですけど」
「……は」
「でも、食べられるならマスターに、が良いですね」
「…………お前の狂気は天然なんだろうね」

▼プレゼントfor先輩 そのろく

「(こうなったら直接聞くしかない……!)ね、ねぇリザル」
「ンあ? ンだよ、お嬢」
「えっと、その……何か欲しいもの、あったりする?」
「あ? いきなり何だよ」
「わ、私は日頃からマスターの愛が欲しいなって思ってるけど、リザルは何が欲しいかなって」
「端から端まで訳わかンねェ……、いきなりンなこと聞かれてもなァ」
「なんでも良いから! マスターからの愛以外なら何でも!!」
「それァいらねェケド。ンあー……強いて言うなら、」
「うんうん」
「……雷龍に吹っ飛ばされた右腕ダナ」
「……ごめんね……本当に…………」
「……悪ィ、冗談のつもりだった」

▼プレゼントfor先輩 そのなな

「はい、マスター。私の愛情たっぷりパンプキンクッキーです。これで私が最初に贈り物した人がマスターってことになりました」
「ッフゥン……当然の結果だよ」
「(よかった、満足そう……。) それで、マスター……」
「出来るわけがないだろう。あれの腕を戻すなんて」
「うー、やっぱり……」
「そう都合の良い魔術が存在するわけがない。結局、下位の魔物共に与えられるのは血肉か武器くらいだよ」
「そうだとは思うんですけど……うーん……、ん、武器……?」
「何」
「思いついたかもしれません……! マスターやっぱり大好きです……!!」
「……やっぱり?」
「いつでも大好きです!!」
「ッフン」

▼プレゼントfor先輩 そのはち

「──そんなわけで」
「……おお」
「日頃の感謝を込めて、ぷれぜんと。リザル専用の武器ホルダーです!」
「やたらちっせェと思ったケド……右腕につけるのな」
「うん。……本当は腕、治せたら良かったんだけど」
「ンあー……悪かったよ、真に受けさせちまってよ」
「ううん、全然。小型ナイフくらいなら右腕につけても邪魔にならないだろうし、ご活用ください」
「おう。……たまには後輩らしいことすンのな、お嬢」
「えへへー、日頃のご指導の賜物ってやつです」
「……今日くらい調子に乗らせてやッか。……あンがとな、クソガキ」
「どういたしましてです、先輩」



次回もお楽しみに!